【阿波・伝統の遊山箱を現代に復活させよう!キーワードは「パッケージキット」かな?】
徳島の伝統工芸である「遊山箱(ゆさんばこ)」!
かつて野山への行楽、つまり遊山に行く時に弁当箱として子供たちが使ったと言われる三段重ねの重箱!
凛が江渕鏡台店というところで作成体験をしてきました!
うん、可愛く仕上がってるなー。
ところで何で遊山箱を作ったかというと、小学校の夏休みの自由研究です。
徳島は木工の町で、遊山箱も江戸時代から昭和初期までどの家庭でも愛用されていたそうです。
ところが、今は殆ど見ることがありません。
凛が調べたのを聞いてみると、こんな感じでした。
・かつては安いものだったけど、今は高いものになっちゃった。
・衛生的に直接、食品が触れる弁当箱としては使えない。
・かさばる、持ち運びしにくい。
他にもいろいろあったけど、こんな感じ。
うーん、モッタイナイ。
とっても綺麗な「箱」の文化なのに。
・・・ということで、ボクが考えたのが
「弁当箱じゃなく、もっとお子様の遊び道具としての遊山箱があったら身近になるのかな?」
「しかも、安価で、手に入りやすく」
うん、だんだんとパッケージ屋としての炎が燃えてきた!
そして文具店で色上質などの紙を買ってきて、お盆最後の日は夕方から会社に篭って「紙製 遊山箱」作成開始です!
この数年、サンプルカットなんてしたことない。
しかも、手作業で、こんな荒い図面を引いてからカット開始!
だんだんとカットの精度が上がってきた!
若い頃を思い出します! pic.twitter.com/NfwVqipvMW
— パッケージマーケッター 松浦 陽司 (@p_matsuura) 2017年8月15日
だんだんとカットする勘が蘇ってきた!
精度がどんどん上がって行きます!
とりあえず、3段分できたーーー!
あとは外箱!
外箱もできたら、次は蓋だな。
遂に完成!
自分としては蓋の立て付けがちょっと悪くて不満も残りますが、
最初のサンプルとしてはこれで十分!
凛も喜んでくれました!
動画で解説するとこんな感じになります。
うん、うまくできたなー。
まあ、紙に図面を書いて、線を引いて、カットして、ってなると大変!
切り取り線や、折れ線を入れた状態で「子供向け 遊山箱パッケージキット」なんて商品を作ったら、面白いかな?
遊山箱の普及にも役立つしね。
徳島市木工会館の人、見てないかな?
よかったらパッケージ松浦にご相談くださいね(笑)
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。