【市岡製菓の栗本えりか部長にインタビュー!かりんとうパッケージ開発で驚いたこと】
市岡製菓株式会社の栗本えりか部長(以下、敬称略)に
「かりんとう」パッケージのリニューアルの件でインタビューさせて頂きました。
<松浦陽司>
パッケージ松浦に依頼しようと思ったきっかけはなんですか?
<栗本えりか>
パッケージ松浦の毎月発行されるニュースレターなんです。
昔からストックしてあるんです。
いろいろな商品の採用事例などを見て
「あぁ、こんな観点でデザインしているんだ」
「へぇー、このネーミング面白いな」
なんて観点で呼んで、毎月、楽しませて頂いてます。
特に印象的だってのは、
中西食品さんの油揚げ「ふわり」のパッケージ開発や、
徳島ぎょれんさんの「ひじき」パッケージリニューアル、
ワンクスさんの「ワンちゃんシャンプー」のパッケージリニューアルなどです。
当社の「かりんとう」もちょうどリニューアルの時期を迎えていたので
「パッケージ松浦さんにお願いしてみたいな」と思いました。
<松浦陽司>
ありがとうございます。
ちなみに、頼んでいかがでしたか?
<栗本えりか>
びっくりしたことが沢山あります!
ちゃんと売り場を見てきてくれて、
その上での市場分析や3C分析をしてくれて驚きました。
そこまでしてくれるパッケージ会社ってなかなかないなって。
その上で、他業界の成功事例や、パッケージの話を踏まえて、
ペルソナなども考えてくれました。
そして、そのペルソナタイプ別に
ネーミングを全く変えてデザイン提案してくれたのも予想外でした。
パッケージリニューアルって、前のパッケージのイメージがあるから、
変えていくのって難しいんですよね。
(旧パッケージ)
(新パッケージ)
そこから「ストーリーを伝えるパターンで行こう」となって、
今の商品が生まれました。
<松浦陽司>
驚いていただいて、ありがとうございます。
ネーミングまで変えちゃってスミマセン(笑)
<栗本えりか>
あ、他にもフィルムの色目の件ですが
最初に作った時の色目がちょっとくすんでいるような感じで。
でも、リピートでもう一回作るときに色修正をしてくれたんですよね。
そうしたら色目が売り場で映える色になりました。
一回作ったら終わりじゃなくって、
二度目には修正をしてくれてありがとうございます。
<松浦陽司>
より、売れるようになったみたいでよかったです。
ちなみに、5個入りの箱パッケージの開発も後日にさせて頂きました。
<栗本えりか>
ちょうど、個包装だけではなく、まとめ売りを考えていた時に
「栗本さん、10個入りか5個入りの箱もつくりませんか?
その方がお土産物として選ばれやすいですよ」
って言ってくれてびっくりしました。
あまりにタイミングがよくって(笑)
そこで、徳島県物産館(とくとくターミナル内)の尾崎社長とも相談しなたら
5個入りパッケージの開発させて頂きました。
<松浦陽司>
お役に立ててよかったです!
ところで、その後の売れ行きはいかがですか?
<栗本えりか>
あ、このお盆もかなり売れたんですよ。
徳島のSAやお土産売場にも置いてくれるところが増えてきて、お盆の売り上げも上がったんです。
先日は一度に「4000箱」という
大きな注文までいただいてびっくりでした!
<松浦陽司>
よく売れているようでよかったです!
本日はありがとうございました。
<栗本えりか>
ありがとうございました。
市岡製菓(株)
住所: 〒770-8023 徳島県徳島市勝占町中山39−12
電話:088-669-3225
http://www.ichioka-seika.co.jp/
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。