<「小学3年生でもわかる!安売りはなぜいけないの?」講座開催>
ちょっとFacebook投稿で評判になったので、フルバージョンを公開しようかと思います。
「なぜ安売りはいけないの?」を小学生に伝える算数バージョンです!
「凛に算数を教えてね」と妻から言われた。
と言うことでお父さんによる「安売りはなぜいけないの?」講座開催!
舞台は隣同士にある「セブンオーナーの経営する店舗」と「安売り店長が経営する店舗」
父「セブンさんのところではバナナを100円で売ってて、1日に100本売れるんだよ。1日の売上は何円になる?」
凛「10000円!」
父「そうそう。安売り店長のところでは90円で売ってて、1日に200本売れるんだよ。1日の売上は何円?」
凛「18000円!じゃあ、安売りしたほうがいいんだね!」
父「売上だけを見るとそうだね。ちなみに、そのバナナは仕入れが80円だとするよ。すると仕入れ金額は?」
凛「セブンさんのところが8000円で、安売り店長のところが16000円!」
父「うん、どれだけ利益が出たか引き算してみる?」
凛「あっ!同じ2000円!」
父「そう、よく気づいたね!ちなみに忙しさは2倍だね!だからバイトの人をセブンさんのところは1日1人でいい。仮にお給料を1000円にするね。安売り店長のお店
は2人いるから2000円のお給料。さあ、これも引き算してみようか」
凛「えええーーー!セブンさんは1000円残るのに、安売り店舗じゃ一円も残らない」
なんてやり取りしながら、さらに次の展開!
父「でも、なんで高くてもセブンさんは選ばれるんだろう?」
凛「ええーー、なんで?」
父「それは“お客さんを喜ばせている”からと“自分が仕事を楽しんでいるからお客さんに伝染する”んだよ」
凛「どういうこと?」
父「POPやブラックボードで面白いことを書いて、お客さんをクスッと笑わせる。FacebookやTwitterで楽しんでいる様子を伝える。ブログでお客様への感謝を伝える。それをお客様が見て、読んで、“面白いなー、ここのお店”って感じる。だから行ってみたくなる!」
凛「へー」
父「お客様と“つながっている”って感じになってるんだよね。だからお客様は高くても買いにくるんだよ。価格だけじゃなくって、お客様が感じる価値はたくさんあるからねー。セブンさんことが好きってお客さんが集まってきて、ますますハッピーに仕事ができるんだよ。」
凛「なるほどーーー」
父「一方、安売り店長のお店は“このままじゃダメダー、もっと安売りダーーー”って更に値引きをするんだ。90円のバナナを85円にしたんだ。でも、そうそうお客さんは増えるもんじゃない。安くしたら300人は来ると思ったんだけど、やっぱり200人しか人が来なかった。売上はいくら?」
凛「17000円!」
父「うん、じゃあ、仕入れの16000円を引くとどうなる?」
凛「あ、1000円しか残ってない!バイト代が2000円なのに、これじゃ赤字になっちゃう!」
父「そうなんだよ。赤字になるね。悪い連鎖だね。さすがに“あ、これはイカン”と気づいて、90円に戻したとするね。するとどうなると思う?」
凛「お客さんが怒る!」
父「そうそう。値上げなんてしやがってーーーって、お客さんが怒っちゃう。またお客さんが減って150人になって、100人になる。お客さんが怒ってるから、バイトの人も嫌になって辞めちゃう。」
凛「大変だねー」
父「簡単に安売りしちゃいけないねー。働いている人も、お客様も不幸になっちゃうねー。」
凛はめちゃめちゃ喜んでましたが、、、うーん、学校の算数とはまるで違ったけど、まあいいか(笑)
ちなみにもちろん設定は架空のお話ですが、大分に実在するセブンイレブン佐伯城南町店の矢野 貴子セブンオーナーをモデルとして作られたお話であることは言うまでもない(笑)
右から二番目の赤いワンピースの方ですよーー。
<今日のインスタグラムトピック>
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。