【パッケージの陳列方法を少し変えるだけで、商品に違った価値が!レトルトカレーのブック陳列で“選ぶ楽しさ”】
パッケージのデザインって、基本的には正面に力が入っているんですよね!
特にレトルトのカレーとかパスタになると、「正面が命!」って感じ。
マルブンのパスタソースもしっかりと正面でアピールするデザインになっています!
こうやって店頭で目立ちますねー。
でも、巷では陳列スペースの問題でこんな風に陳列されている店舗もあります。
カレーBOOKS 陳列
そう、カレーのパッケージを横に並べて、陳列するんです。
それはもう図書館のようです!
こんなふうに陳列すれば棚におけるカレーパッケージの数は飛躍的に増える訳です!
また「図書館で本を選ぶ」ような楽しさもありますよねー。
パッケージの陳列の方法一つで、違った価値が生み出されます!
ちなみにこの売り場はキョーエイ藍住店!
浅野カツーシ店長が運営するお店です
さすが、楽しい売場づくりを心がけておりますね!
(撮影:桑原基輔)
でもね、スーパーならいいんですけど、コンビニになるとどうなるか?
更に圧縮陳列になるので、こういうところが多いです。
うーん、スペースの問題とは思うんですが、
商品名が見えるように、パッケージをひっくり返して置いていますね。
パッケージ屋としては、自分の手がけたパッケージじゃないけど、うーん、なんだか切ない。
もし、ボクが制作に関わって、この売り場の状況を知っていたら、
パッケージ下1/3の位置で、しっかりと品名を正しいパッケージ方向で伝えるようにする工夫をするだろうなー。
でも、その場合、スーパーでは下1/3がプライスカードで隠れる場合が多いんです。
こんなふうに、うーん、調整が難しい。
でも、コンビニ専用!
つまり、セブンイレブブンブランド、ローソンブランド、ファミマブランドの商品だったら、それが可能だよね。
コンビニ各社の皆さん、そんなことも考えてみませんか?
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。