【市場(いちば)と市場(しじょう)の違い】~顧客の都合を考えるとパッケージの単位が変わる~
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
昨日のブログに書いた「いろどり」横石社長のお話の中で、「パッケージの役割が大事」って言われてました。
うん、その通り(笑)
その中で話があったのが、市場(いちば)と市場(しじょう)の違い。
市場(いちば)は農産物を「Kg」で出荷したがる。
例えば柚子の箱だと1.5kgがメイン。
これは昔の出荷単位がそのまま残っているんだと思います。
出荷する側の都合。
ところが市場(しじょう)では違う。
飲食店などの仕入れは「柚が3個欲しい」など「個」なんですよね。
「1Kg」って言われても、結局何個入ってるかわからない。
仕入れにくいんですよ。
だから、いろどりが出荷するパッケージは「枚」とか「個」で管理している。
これが素晴らしいなー。
常識に縛られてない。
ちなみに、パケマツでもこんなことがありました。
徳島県の西部、三好(みよし)の中村ファームさんから「1.5kgの柚子パッケージのデザインをして欲しい」と依頼を受けました。
こんな感じかな。
1.5kgで15個くらい入ってる。
でもどこで売るのか聞いたら、道の駅とかネットってことだったんです。
うーん、15個も柚子いるかな?
いやー、絶対いらないわ。道の駅なら手土産用だし、2~3個あれば十分!
そう思って「3個入りのパッケージを作りましょう」提案したらびっくりされてました。
そして出来上がったパッケージがこちら!
「天空の徳島柚子」
産地がとっても標高の高い「天空」と呼ばれている土地柄であることから命名。
3個入りで買いやすいですよね。
手提げスタイルでさらに買いやすい!
マット(曇りガラス)調の素材で、中身が高級に見えるのがいいでしょう?
あ、ちなみにパッケージの左半分が大きくスペースが空いてます。
実はこれは道の駅などで販売するときは必ずバーコードシールが貼られます。
このスペースをわざわざ取ってあるんです。
ちなみにこんなんもあります。
天空の徳島柚子 贈答用パッケージ
だいたい、8~10個くらい。
これは贈答用で、入数は手土産よりは多い。けど、通常の1.5kgよりははるかに少ないというパッケージ。
パッケージの単位は農産物でも「個」とか「枚」の時代ですね!
<追伸>
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この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。