中村文昭さん【11】 目的を持つと伸び方も違う!
目的を持つと伸び方も違う!
☆中村さんの息子さん
中村家では、私が年に300回も講演しているので、家に殆どおりません。
当時、小学校2年生の長男がある日、こんなことを言いました。
「お父さんがいない間に、強盗やバルタン星人が家を襲ってきたら、俺がお母さんや弟を守らなアカン。俺は強くなりたい!」
それから、空手を習い始めたのですが、他の子と、伸び方が全く違いました。
他の子は「親が行け」っていうから来た。
できるだけサボろうとする。ちょっと倒されたら、もう向かっていかない。
私の息子は「母を守る、弟を守る」という目的を持ってきた。
何度倒されても、何度倒されても、立ちあがって、立ち向かっていく!
目的が全然、違うのです。
☆学年トップの女の子
塾にも何にも行ってないのに、学年でトップを取り続ける女の子が居ました。
その女の子のスイッチを入れたのは、ある日のお母さんの言葉です。
「あなたはいいわね!毎日学校に行けるなんて羨ましい!お母さんは学校に満足に行けなかったのよ。学校であったこと、お母さんに教えてね!」
女の子は「何のために」という目的を手に入れます。
「お母さんに教えるために勉強してくる!」
他の子と授業の受け方が違います。なんせ、お母さんに教えるために勉強してきます。そして、毎日家に帰ったら、ノートをお母さんに見せて、「今日、こんなことならったんだ!」と教えます。お母さんも「そうだんだ!すごいね!」としっかりと聞きます。
「教える」目的で授業を受けるのと、「させられてる」という気持ちで勉強するのとでは、差がついて当然です。
「何のために」という目的を持つことは、ここまで重要なことなのです。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。