【「誰でも」から「この人へ」と「人軸」を変えて商品開発】~一人の心に響く商品が千人に響く商品3アイテム~
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
昨日は とくしまマラソンで自己ベスト4時間43分をマークすることができました!
ありがとうございます。
さて、閑話休題。
商品開発をするときにありがちなこと。
「こんなふうにしたら女性にウケない」
「でもそうすると男性にウケない」
なんて考えながら商品開発することが多いですね。
そんな時は、売る時間や、売る目的を変えて、売上を上げようという話!
さて、今回は「人軸」を変えてみましょうかね。
多くの商品が「誰にでも」売れるように設計されておりますが、それでは売れませんね。
ターゲットを絞って考えていくことが重要です。
<頑張るわたしのためのご褒美甘味 塩大福>
どうしても「塩大福」っていう品名で、なんとなく「誰にでも」売っているのが殆どのパターン。
この商品はターゲット顧客を「頑張るわたし」に設定!
このネーミングを見るだけで「ああ、私のための商品だ」って思う人は買ってくれますね。
ただ、殆どの人は頑張っているので、ほとんどの人に響くかも(笑)
(詳しくはこちら https://www.p-matsuura.co.jp/result/289.html )
<安産きうい>
きういはもともと、葉酸やビタミンCが豊富で、妊婦さんにいいと言われている。
でもなんとなくスーパーなどでは「美味しい」しかアピールができない。
そこで思い切ってターゲットを「マタニティ」の人だけに絞った書品。
しかも出荷する日もシーズン中の戌の日(安産祈願をする日)だけに絞るなど、工夫を凝らして開発された。
キウイの皮の色と中身の色のパッケージ。
かわいいタグを付ける。
開封すると妊婦さんへメッセージが出てくるなど仕掛けが満載!
ボクも何人かに送って見ましたが「安産きうい」は全員が喜んでくれました。
(詳しくはこちら https://www.p-matsuura.co.jp/result/159.html )
<マルブン パスタソース 誰でも(男性)→女性>
青の洞窟や予約でいっぱいシリーズなどのパスタソースは「斜め上」から「パスタのみ」を撮影した画像を使っている。
ただインスタグラムなどを見ていると、女性は「真上」から「周りの風景や食材」も写している画像が非常に多い。
スーパーで販売するので、女性受けするように真上からの画像を採用した。
また女性は、どんな食材を使っているかも気になるだろうから、食材を周りに配置する。
付箋をデザインすることで、女性のアイキャッチも強めた。
何より「マルブンファン」に伝わるように、マルブンロゴは大きめに配置されています。
(詳しくはこちら https://www.p-matsuura.co.jp/result/17145.html )
こんな風にターゲットを絞ると、パッケージの様相が変わってきますね♪
そして、一人の心に響くものが千人に響くんです。
逆に、「誰にでも」って思って商品開発をすると、けっきょく「誰にも」響かない商品になっちゃいますね!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。