【食品4大ダメダメアピールがダメダメな理由とは?】~お客様視点の価値を生み出そう~
ボクは最近のセミナーでよく「食品4大ダメダメアピール」というのを話します。
けっこう、ビックリされるんですけどね。
ちらみにこちらです!
1)素材にこだわってます
2)製法にこだわってます
3)安全安心です。
4)とにかく美味しいんです
これって言えば言うほど、「俺(自社)は頑張ってる」アピールに聞こえちゃう。
お客さんの方を全然見てないんですよね。
どういう事かと言うと
1)素材にこだわってます
例えば豆腐屋さんの場合、
「うちは豆腐のマメにこだわってんだよ。ナカセンナリでね!」
「いやいや、うちはサトウイラズだよ」
「何を言ってんだ!フクユタカじゃないと!」
・・・はい!
ここで豆腐屋さん以外の方はきっとこう思ってる。
「なに言っているか、さっぱり分からないわ」
そうなんです。
お客さんは分からないのです。
もっと言えば「だから、私たちにとってのメリットは何?」ってこと。
2)製法にこだわってます
「昔ながらの製法で作ってます」
「伝統の手作りを続けております」
うん、機械が買えないから昔ながらの製法しかないですよね。
それほど、注文が来てなくて機械化しなくていいので、手作りなんですよね。
それって「こだわり」じゃなくて「囚われ」のような気もします。
3)安全安心です。
不安全で安心できないモノって販売しちゃダメでしょーーー!
4)とにかく美味しいんです
これは人によって好みがあるからなかなか難しい。
コンビニのスイーツもけっこう美味しい時代。
なかなか、ここが差別化に繋がるのは難しかったりする。
この4大アピールに書いてあることはとっても大切なことなんです。
ここをしっかりしてないと、どーにも商品として成り立たなから。
でも、これだけをアピールしちゃダメってこと。
「うちはこう!」と自社がんばってるアピールじゃなくって、
「お客さんにとってはどうなの?」って言う視点が必要ですね!
あるなら、アピールする。
ないなら、創る!
そんあことが必要です。
ちなみに、ボクが現在発売中の「商業界2018年4月号」に執筆させてもらったのは、早瀬食品(津山)の風船とうふのことです。
豆腐なんですけど、アピールしている特徴は「楽しさ」!
風船の中に豆腐をいれちゃって、丸っこくてかわいい。
開封するには、ツマヨウジで刺すんですけど、刺した瞬間に「ぷるっ」と飛び出てくるのが楽しい。
その楽しさが価値になってる。
こんな風に、4大アピール以外でも特徴を出すことができるんですよね!
しっかり探したり、創ったりしてみましょう!
「それによってお客さんはどんな風に喜ぶのか?」の視点でね♪
この記事以外にも、たくさんの事例満載!
商業界4月号はこちらから!
https://buff.ly/2ILJeAb
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。