上甲晃さん⑨ マザーテレサとの出会い
マザーテレサとの出会い
私は「会いたい」と思った人には必ず会ってきた。全部会えた。
それは何故か?それは「会いたかった」からです。
マザーテレサもその一人です。
単身、インドへ乗り込み、道行く人に「私はマザーテレサに会いたいのです。マザーテレサを知りませんか?」と片っ端から聞きまくりました。
何日も続けているうちに、遂に会うことができたのです!
そして、私はマザーテレサに質問をしました。
「なぜ、あなたは、乞食たちを抱きしめられるのですか?」
インドの乞食というのは、言い方は悪いですが、日本人の私から見たらとても抱きしめられるような姿ではありません。
当然、お風呂は何日も入っていない。皮膚は病気でただれている人も多く、もし、触れたら「病気がうつるのでは?」という心配もあります。
しかし、マザーテレサは分け隔てなく、乞食たちを抱きしめます。
だから、「なぜ、あなたは、乞食たちを抱きしめられるのですか?」と質問したのです。
マザーテレサの回答に、私は感動しました。
「彼ら、彼女らは、乞食ではありません。イエス・キリストなんです。私の信仰心が本気かどうか、本物かどうか試すために、イエス・キリストは、私の目の前に、私にとって一番受け入れ難い姿で現れてくれるのです。」
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。