【ゴリラの鼻くそって、年間400万個も売れてるのか】~売り場を絞り込むとパッケージが変わる~
あなたは鼻くそを食べる方ですか?
いやいや、無理でしょうねー。
食べ物じゃないし(笑)
でも、「ゴリラの鼻くそ」は食べれますよね。
「ゴリラの鼻くそ」ってご存知の方も多いと思います。
強烈なネーミングの甘納豆です。
実はこれって意外と売れているんですよ。
年間400万袋くらい売れているそうです。
びっくりの数字ですね。
え?
どこで売ってるのかって?
実はメインの売り場は「動物園」だったんです。
日本動物園水族館協会加盟の動物園が全部で89園あって、他にも多数の加盟してない動物園がある。
そこで販売されているんですね。
でも、こうやって「売り場」を絞り込む。
すると、パッケージも変わってきます。
「ネーミングはゴリラにちなんだものがいいよね」
「インパクトを出すために“鼻くそ”なんていいんじゃない?」ってアイディアが湧いてくる。
中身は単なる甘納豆ですよ!
でも、「動物園お土産」ってインパクトが生まれる。
「なにこれーーー」って話題が生まれる。
甘納豆にはない価値がパッケージから生まれていくんですね!
ちなみに、「ヒット商品」である証拠として、「類似商品」も数多く生まれています。
パンダの鼻くそ
コアラの鼻くそ
鹿の鼻くそ
ペンギンの鼻くそ
ヒグマの鼻くそ
黒豚の鼻くそ
・・・って、一体どれだけあるねん!
探せばまだまだあるんだろうなー。
他にもこんなんが。
ねずみ男の鼻くそ
吉田君の鼻くそ
なるほどー、キャラクターを生かした鼻くそ系お菓子ねー。
くまこの鼻くそ
・・・って、あなた、誰ですのんーーーーー(笑)
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。