【お客様の「こう思ってる」と、企業の「こう思って欲しい」が違う】
会社や店舗が「お客さんにこう思って欲しい」と
お客様が「この企業はこんなだな」と
双方の思いが一致するといい感じになる。
ただ、なかなかそういう風にはならない。
ちゃんと設計しないとね!
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
会社側の「こう思って欲しい」を「ブランド・アイデンティティ」と呼びます。
お客様の「こう思っているよ」を「ブランド・イメージ」と呼びます。
この「こう思って欲しい」と「こう思っているよ」を一致させるのが重要!
すごいのが「スターバックス」です。
スタバのブランド・アイデンティティは「第3の場所」です。
一番目は家庭。
二番目は職場(学校)。
そして、「スタバは第3の場所だよねー」と思って欲しいのです。
だから、いろいろな工夫をされています。
一人で行ってもリラックスできるカウンターがある。
複数で行ってもソファー席がある。
電源は使いたい放題。
USB電源もある。
もちろん、ワイファイは完備。
そして、気づいてましたか?
実は時計がありません。
「お客様に第3の場所としてゆっくりして欲しいから」
その思いで、時計がないんです。
そして、びっくりすることが起こります。
何度も、何度も通っていると、お客様のことを覚えてくれます。
そして、普通に注文するとこんなことになります。
パッケージにメッセージを書いてくれます。
ボクは常連ではないのですが、
広島のスタバで、たまたま名古屋の知り合いと一緒になった時に
レジ前で「久しぶりですねー」なんて話しをしていると
「遠くからありがとうございます」なんて書いてくれたことがありました。
(しまった、画像を残しておけばよかった)
こんなことを書かれたら
「うーん、スタバは第3の場所だなー」なんて思いますよね。
ちゃんと
会社側の「こう思って欲しい」を「ブランド・アイデンティティ」を設計する。
そして
お客様の「こう思っているよ」を「ブランド・イメージ」を計画する。
そうして、顧客接点を考えることが大切ですよね♪
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。