<初回割引クーポンを使って、常連客を怒らせよう(笑)>
ボクは14年くらい同じ美容院に通っています。
だいたい、毎月一回。
カット料金は4000円(税抜き)です。
会計の時に
「松浦様、いつもありがとうございます。4000円です」と言われます。
もし、その時に違う方も同時に会計していて
「あら!田中様、初めてですね!新規クーポンご利用でカット3000円です」
なんて言葉を、横でボクが聞いたら、なんと感じますかね?
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
美容院などでよくある
「新規お客様20%オフ」とか
「初回限定1000円引き」などのクーポン。
新規顧客を獲得したいのでしょうけど、
でも、これをすると、起こるのが冒頭のシーン。
14年も通っているボクは
「なんだって?14年も通っているボクの方より、一回しか来てない田中さんを優遇するの?」
って思います。
めっちゃ、不満を感じます。
その場で文句を言うかも知れません。
(ちなみに、ボクの行っている美容院ではそんなことはないんですけど)
でも、新規獲得できたからいいですかね?
そうは問屋が卸しません。
初回クーポンを使う顧客は「割引」を買いに来てます。
残念ながら、どんなにいいサービスやカットを行っても、
次回は違うクーポンを持って、違う美容院に行く可能性が高いのです。
うーーーーん、なんて悲しい出来事なんだろう。
初回割引ってシステム自体、ちょっと考え直さないと行けませんね。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。