パッケージ企画の三要素
「商品なんて、箱に入ってりゃいいんだよ」と思っている貴方へ!
おはようございます。松浦 陽司です。
昨日は神戸でショッピングしました。
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パッケージ企画の三要素
①コピー
②デザイン
③スペック
岡野勝志さんから伝授され、松浦陽司が流布中
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パッケージって、ただ箱に入っていればいい。
ただ、袋に入っていればいい。
そんなもんじゃないですよね。
例えば、お菓子屋さんの作ったお菓子があります。
①こだわった材質、特長のある製法、商品開発時の苦労、
そういったことをきちんと伝える役目がパッケージにあります。
②そして、その思いや特長を伝えるような仕掛け。
③さらに、安全に、便利に輸送する手段が必要です。
この3つの要素をパッケージで表現することが必要です。
分かりにくいと思うので、実例を上げると、こんな商品があります。
「なると金時 里むすめ バームクーヘン」です。
①コピー(文字要素)
パッケージは、お客さんにこの商品の思いやドラマを伝えるメッセンジャー!
ネーミングや特長説明などもコピー。
この商品、なると金時の中でも、更に品種を「里むすめ」に絞ったこだわり商品。
だから、商品にしっかりと「里むすめ」と書かれております。
②デザイン(ビジュアル要素)
パッケージは、お客さんに「私を買って」と伝えるメッセンジャー!
セオリーや色彩学も必要。
やさしい甘さを表現するために、実は掛け紙が2重になっています。
里むすめはキツイ甘さでなく、やさしい甘さ。
外側にトレーシングペーパーを使い、透け感を利用して、やさしい感じを出します。
③スペック(機能要素)
パッケージは、お客様のところに商品をきっちり運ぶエンジニア!
安全性を守り、便利性を高めます。
これはケースに入ってばっちりです。
・・・ね!
パッケージ開発も、「箱に入ってりゃいい」ではなくて、
①コピー…如何に商品の特長を引き出すか
②デザイン…如何にお客さんに訴えるか
③スペック…いかに安全便利に運ぶか
このことが大事です!
貴方の商品パッケージには①②③の要素が全部入っていますか?
見直してみては如何でしょう?
実はこの商品には後日談がございます。
それはまた明日。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。