【クライアントとデザイナーの幸せな関係づくり】~デザイン修正によくあるトラブル3パターン~
<デザインの修正にとにかく時間がかかる>
デザインを完成させるために、その時間のうちの80%は「デザイン修正」だと言われています。
この80%の時間中に
デザイナーは「なんでOK出ないんだよ?」
クライアントは「なんで思った通りにならないんだよ」と感じます。
お互い不幸なこの時間を半減できないか?
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
<よくあるクライアントとデザイナーの会話>
クライアント「デザイン修正ですけど、ちょっと色を薄めにしてほしいな」
デザイナー 「ちょっとってどのくらいですか?」
クライアント「気持ちだけ薄くしてくれたらいいから」
デザイナー 「このくらいですか?」(修正して提出)
クライアント「いや、もうちょっと薄くだね」
デザイナー 「え、このくらいですか?」(修正して提出)
クライアント「今度は薄くなりすぎちゃった。もうちょっと濃くして欲しいな」
デザイナー 「は、は、はい」
こんな会話はよくあることなんですよね。
デザイナーは心の中で「何度やらせるんだよ」と唸ってます!
でも、クライアントも「何度やれば合うんだよ」って怒ってるんですよね(汗)
お互いが幸せになるようにするにはどうすればいいんだろう?
<デザイン修正によくあるトラブル3パターン>
1)ちょっと位置変更して
2)ちょっと小さく(大きく)して
3)ちょっと色を薄く(濃く)して
この「ちょっと」が曲者なんです。
「ちょっと」の基準が人によって違うから(汗)
でも、このトラブルは解決することができます。
こうゆう風にやればいい。
1)ちょっと位置変更して
クライアント「ちょっと、右にして」
デザイナー 「何㎜右にしましょうか?」
クライアント「えーと、3㎜だね」
ね、数字で語ることで、具体化するでしょ?
クライアントはデザインのプロではないので、
どうしてもアバウトな言い方になっちゃう。
そこはデザイナーが気を聞かせて、数値化してあげるといいですね。
あ、もちろん、クライアントさんが最初っから数値化して言うと
デザイナーが助かります。
2)ちょっと小さく(大きく)して
クライアント「この!マークを115%に拡大して」
デザイナー 「ラジャー」
こちらも数値化でばっちり!
さー、それが難しいのがこちら。
3)ちょっと色を薄く(濃く)して
これに関してもがっちり修正できます!
それは「色チップです」
クライアント「この赤を濃くして!」
デザイナー 「ちなみに、この色チップで言うと何番くらいですか?」
クライアント「そーだなー、DIC160でよろしくね!」
デザイナー 「了解です!」
ね!
こうやって合わせていきます。
ひょっとしたら、デザイナーは心の中で
(・・・これって、赤じゃなくて、オレンジよりじゃ)と思ってるかも知れません(笑)
こんな風に、位置、大きさ、色などをすり合わせると、
デザイナーとクライアントのより良い人間関係が構築されて、
デザイン修正時間も半減します!
ぜひぜひ、お試しくださいませ。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。