【生産性の高い職場とはどんな職場?】~続・西精工ベンチマークツアー~
こちらの西精工ベンチマークツアーブログの続きです!
でも、このブログ単体でも読めますよー。
<西社長会社紹介 値決めは経営!価値のあるものを作る!>
朝礼前に、西泰宏社長による会社紹介です!
・・・と言っても、講演です!
西精工さんはナットを作る会社。
車業界の顧客が多いので、毎年コストダウンの依頼が来ます。
そこで西精工さんがとった方針が
「きちんと付加価値のあるものを作る」
「それ以外は捨てる」
例えば、かつては売り上げの3割あった商品がまったく利益が取れない。
その商品はどこでも作れる、中国でも作れる商品でした。
「ここで勝負したらダメ」ということで
他社が作れないもの。
面倒くさいモノ。
難しいモノに商品をシフトしていったそうです。
西精工でないと製造できない「ファインパーツ」に特化していきます。
「値決めは経営」と言います。
でも、だからと言って
売上の3割もある商品を
「値決めできないなら、撤退する」って決断!
これはすごい!
<毎朝1時間の西精工 部門別朝礼>
西社長講演の後は、場所を移動しても朝礼見学。
なんと、毎朝1時間も、気持ちや理念を合わせているんですね。
理念唱和から始まり、フィロソフィー朗読。
この日のテーマは「率先垂範」!
小グループに分かれてのディスカッション。
ボクが話を聞かせてもらったグループでは
若い営業担当の女性がこんな話をしていたのが印象的でした。
「工場に注文したら、今は在庫切れって言われて、なんでよーーーと思いました。
でも、お客さんからしたら、私になんでよーーーってことですよね。
これを防がないといけないんです。
私が率先垂範して、このことを防ぐことを考えます」
うわー、こうやって日々、会社で人が。
そして、部門が、つまり西精工自身が成長していくんですね。
しかも、こんな小集団が西精工社内に100個以上あるので、
毎日100個以上成長しているってことに。
考えるだけで、すごい!
<生産性の高い職場とはどんな職場?>
朝礼後、工場見学が終わり、あまりに奇麗な工場に感激!
(工場内は撮影不可)
そして、再び、西泰宏社長の講演。
「生産性の高い職場って、どんな職場?」と投げかけがありました。
これは実際にGoogleが調査した結果
「17時以降の自分をさらけ出しているチーム」が非常に生産性が高かったそうです。
チームのメンバーが非常に仲が良く、
その人の背景はどんなか?
どんな生き方をしてきたか?
どんな家庭環境か?
知っているから、助けたくなる。
協力したくなる状況ができるそうです。
だから、西精工さんの社員さん達は、
個人情報出しまくり(笑)
あの人に幼稚園の子供がいることを皆が知っている。
だから
「運動会の日、休んで行ってきてね!
なーに、仕事はボクたちがフォローします」
この人には介護が必要なおじいさんがいる。
だから
「大丈夫だよ、早く帰ってね」
とある営業が、お客さんがどうしても困っているからと短納期注文を受けてきた。
そんな時でも
「仲のいい君のためなら」と工場ががんばる。
そんな風になっているんですね。
素晴らしい社風です。
<経理の仕事ってどんな仕事?>
普通、「経理の仕事って何?」って聞かれると、どう答えますか?
「え?入金と出金をする仕事」とか答えますよね。
西精工さんは違います。
経理部門にビジョンがあります!
「経営者のパートナーとして、
広い視野を持ち、
完ぺきで丁寧な仕事の積み重ねと
適正な会計処理を行うことで
強固な財務基盤を継続し
お客様の価値創造や社員の幸せを支える
ワークライフアドバイザーになる」
ボクはこれを聴いて感激しました!
自分の仕事に誇りを持ち、
何のためにやってるかがめちゃ明確。
きっと、同じ入金と出金というお仕事をされていても、
西精工さんの経理はビジョンが違う!
仕事の精度もアップするでしょう。
疲労などは軽減するでしょう。
うーーーん、すばらしい。
本当に、今回のベンチマークでもたくさんのことを勉強させて頂きました!
本当にありがとうございます!!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。