不安いっぱいの受験生が感動で涙するネスレジャパンさんのストーリー
「何でもかんでも、声を大きく言えばいいんだよ」と思っている貴方へ。
私もそうです。
・・・が、静かに口コミを生む方が良いこともあるようです。
おはようございます。松浦 陽司です。
3日連続でキットカットの話を書きます。
これだけ応援していたら、ネスレジャパンから御礼が届いたりして(笑)
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予想以上、期待以上の時に感動が生まれる。
そして、感動は口コミを生む。
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ご存知の通り、キットカットは「きっと、勝つ」ということで受験のお守りにも使われます。
もともとは、九州弁の「きっと、勝っとぉ~」から来たようですね。
「これはいい」と思ったネスレジャパンさん、
静かに口コミを生むシナリオを実行します。
それは、受験生が使うビジネスホテルに営業に行ったのです。
見知らぬ土地、今から受験、きちんと実力が出せるか?
受験生は不安でいっぱいです。
そんな受験生がチェックアウトする時に一言添えて、キットカットを差し上げます。
「キットカットをプレゼントします。“きっと勝つ”で非常に縁起がいいんです。
受験中に食べてください。がんばってくださいね!」
いや~、こんなことを言ってもらった受験生は感動するでしょうね。
絶対に人に喋りたくなります。
私も大学受験の時にもらいたかったなぁ~。
今ではすっかり定番なので、しっかりとパッケージでアピールしてます。
感動を生み、ファンを生む、素晴らしいシナリオです。
このようなパッケージマーケティングもあるんですね。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。