【価値観を変えて、価格感を上げよう】~小林ゴールドエッグ 小林真作氏のお話~
<もうこの世の中には発明されるものはないのか?>
「今や発明できるものは、全て発明されてしまいました。特許庁は廃止すべきです」
そんな風にコメントしたのは、アメリカ特許庁長官!
要するに「もう発明するモノはないんだ」というコメントですね。
興味深いです。
確かに、今の世の中で、全ての発明はなされているのかも知れないですね。
ところで、その言葉って、いつ言ったの?
・・・え?
1899年???
ライト兄弟が飛行機を飛ばす
4年前も前の話じゃないっすか(笑)
あ、おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
<アイディアの尽きる世の中は来るのか?>
「もう、思いつかないんじゃないか?」
「これ以上、いい案なんて無いんじゃ」
って思うことがあります。
だって、飽和状態の世の中ですから。
でも、小林さんは語ります。
「終わりと思った時が始まり」
日本の2018年の特許出願は32万件だったそうです。
・・・え?
一日で、870件以上の申請があるの?
世の中には、アイディアが集まりまくってますよね!!
結論!
「アイディアが尽きることなんてない!」
<2019年6月23日(日)全国豆腐品評会~中国四国地区大会~小林ゴールドエッグ 小林真作氏講演>
この話は小林さんから聞きました。
あ、マツコの知らない世界に、先日でてましたね!
この日の講演テーマが
「コストを下げて満足度を上げる当社の取り組み」
普通、コストを下げたら、
顧客満足度は下がりますよね!
その業界の常識に「待った」をかけるのが小林氏です!
例えば「たまご」
普通に売ったら、
1パック200円くらいでしょうか?
たまに、100円ちょい。
特売では昔、「1パック1円」なんてのもありました。
小林さんは幼少のころ
「やーい、1円のモンを売ってるんだな、お前の親父の会社は」
そう言われるのが、心の底から屈辱だったそうです。
<卵に付加価値を付ける>
小林さんは気づきます。
「1円で売るから!1円の価値しか生まないんだ!」
「たまごは殻に1万個穴が開いてる」
この穴を利用して、「香りづけ卵」として売り出したら?
例えばですけど、
鰹節と一緒に1~2日パックした卵は
とってもいい香りがするそうです。
それで、利益率アップですね。
ちなみに、鰹節はもちろん別の料理に使えます。
たまごは、「鰹節香り」で付加価値が高まってます。
ほら!
コスト自体は特にかかってません!
でも、価値が高まりまくってますね!
<発想の転換>
「美味しさ」を売るタマゴ。
でも、そこから「香り」に変えました!
すごい!
小林真作社長!
パッケージ松浦でも、この発想の転換は学ぶべきポイントです!
本当にありがとうございました!!!
PS
小林さんは人生、かなり迷走したそうですが(笑)
迷走したことで、たまご業界以外の視点を持って、たまごに新しい価値を作っていったそうです。
なるほどねー。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。