【パッケージが「プラ」主流で「紙」になかなか変わらない理由】
<パッケージがプラから紙に変わっていく>
やたらと、レジ袋とかストローがやり玉に挙げられています。
理由は明白で「プラ」で、
海洋性プラスチックが海を、生態系を壊すってこと。
で、時代は「紙」に走っているわけです。
パッケージの紙化が進んでおります。
<キットカットの紙パッケージ>
キットカットが小さいキットカットの入った
「外袋」パッケージを「紙」に変えています。
リサイクルマークももちろん「紙」です。
完全に紙なんですねー。
2022年までに全商品をリサイクル・リユース可能な商品に変えていくそうです。
素晴らしい取り組みです。
(詳しくはこちら https://nestle.jp/brand/kit/origami/)
まだ、外袋の中身の個包装は「プラ」ですが
今後の展開が楽しみですね。
<かっぱえびせんや、ポテトチップスのパッケージも「紙」に変わってます?>
そう、見た目はクラフト地の紙に変わっています。
でも、実はこれ、「紙」ではなく、「紙風」のものです。
内側は実は「プラ」。
やはり、酸素遮断性や遮光性、中身の保存性を考えると、プラが必要なんですね。
リサイクルマークも「プラ」でしょ。
「ラミネート袋」と呼ばれ2層以上の張り合わせになっていて、
一番外側が紙、内側はプラなんですね。
「重たい方」で「紙」か「プラ」か表記が変わります。
「紙」をたくさん使っていて、紙の方が重かったらリサイクルマーク「紙」!
逆なら「プラ」になるってことです。
<質問 なぜ「プラ」がこの世から消えないの?>
全てが「紙」から「プラ」から切り替わらないのが現状ですが、少しずつ進んでますね!
でも、消えてない。
なぜだろう?
プラが酸素遮断性、耐水性、遮光性などの機能的価値に優れていることがあります。
紙にこの機能を持たせようとすると、、、現状では内側に「プラ」を貼り付けることに、結局なってしまう。
(もちろん、一部、高機能の紙が研究や、製造開始されています)
また、コストの問題も大きい!
「紙」は「プラ」より遥かに高いのです。
単純にレジ袋を全て紙袋に変えると、企業のコストは5~10倍に跳ね上がるでしょう。
<その他の意見>
Facebookコメント欄で
「いやいや、そもそもゴミを分別しても、ちゃんとリサイクルに回してないのが悪い」
「紙を使うと、森林伐採につながる」
「プラゴミを日本から輸出しているって現状が問題」など
いろいろとコメントを頂きました。
これについては、まだまだ問題山積、かんがえることがいっぱいです。
ボクも引き続き、勉強して行きます!
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この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。
2 件のコメント
なかなか難しい問題ですね。紙だと中身が見える透明性も厳しい。でも昭和30年代は計り売りや新聞紙や茶袋も結構ありました。アメリカやヨーロッパでも日本みたいに過剰な個包装はないそうで。
愛媛のある村では資源ごみ40数種分けてリサイクルしてるニュースも見ました。後か先に多少の面倒は必要かと思います。
コメントm、ありがとうございます。
一長一短あるなかで、何を取捨選択するか、問われていますね!