【人財育成費と経常利益は比例して上がるのか、そうでないのか?】~産官学で徳島の未来を考えるフリーディスカッション~
<中小企業は県外や海外に展開していくべきか?地元地域に徹底的にこだわっていくべきか?>
・積極展開派
「衰退する県内、国内ではやっていけない」
・地元密着派
「まずは地元で足元も固まってないのに外に行くのはおかしい」
果たして、答えはどうなんだろう?
<徳島経営研究会11月例会開催>
2019年11月19日(火)
「産官学で徳島の未来を考えるフリーディスカッション」が開催されました!
飯泉嘉門知事、石田和之関西大学教授、金村盟徳島経営研究会会長をの3人をパネラーに、
木元さんがコーディネーターで、フリーディスカッションが交わされました。
いつもと違う例会で、受講者も参加型!
どんどんとマイクが振られます。
テーマは3つ
テーマ1 人財育成
人財育成費と経常利益は比例して上がるのか、そうでないのか?
テーマ2 事業展開
県外海外への展開を視野に入れていくべきであるか、地元密着していくべきか?
テーマ3 地域と企業経営
「地域貢献により、業績売上が上がる」のか「業績売上があって、地域社会へ貢献できる」のか?
どれも「これ」というには難しいテーマです。
例えばテーマ1にしても会場に意見が振られます。
肯定派と否定派に分かれるのです。
肯定派
「人財育成しないと、業績が上がるはずない」
「人は城、人は石垣、人は堀というように、人を育成しない限り繁栄はない」
否定派
「赤字の会社が人材育成するなんてダメでしょう」
「有能な人材にアウトソーシングするのがいいでしょう」
うーん、真っ二つですね。
<3人のパネラーのコメント>
パネラーのコメントも印象的です。
・金村盟徳島経営研究会会長
僕は人財育成で経常利益が上がると思っています。
人財育成は自分育成だと思っています。
経営者が自ら自分育成をすることが会社の業績向上につながるのです。
・石田和之教授
人材育成費というコストをかけたことで経常利益が上がらないなら、
それは、そのやり方が間違っています。
本来は「利益があがる人財育成をする」というのが出発点なのでしょう。
・飯泉嘉門知事
「人財に投資する」のは常識と言われていますよね。
ただ、反対意見も、貴重ですよね。
昨今の企業では、採用せずに派遣業で賄う企業も増えています。
育ててもヘッドハントされて他社へ行ってしまうこともある。
もともと“人材”と書きますが、本日のテーマでは人“財”となっています。
つまり財である、まず人にお金をかけるのは当然という根本ですよね。
なるほど、深いぃ。
その他のテーマに関しても熱く語り合われました。
ご参加くださってみなさん、ありがとうございます!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。