【ご飯がおいしいお茶 伊衛門 サントリー 買う前に「飲む体験」ができるパッケージマーケティング】
【ご飯がおいしいお茶 伊衛門 サントリー 買う前に「飲む体験」ができるパッケージマーケティング】
おはようございます。松浦 陽司です。
昨日は娘と公園にでかけて、今朝は筋肉痛になってます。
(もやしっ子だなぁ~(笑))
ご飯がおいしいお茶 伊衛門 サントリー
2012年4月17日発売されましたね!
初めてテレビCMを見た時に思いました。
「また、サントリーさんはやってくれるな!」
普通の考え方ですと、大変なネーミングとパッケージです。
だって、「ご飯がおいしい」ですよ。
悲鳴が聞こえてきそうです。
「パンを食べる人に売れないじゃないか!?」
いえいえ、でもそれでいいんです。
「ご飯がおいしい」とすることで、しっかりと「食べるシーン」がお客さんに伝わるんです。
(この場合、パンを食べる人は対象外)
「おいしいお茶」と言われたらどうです?
これは広げ過ぎ。
誰の心にも響きません。
「本当にうまいのか?」
「おいしいなんて当たり前」
こんな風に除外されてしまいます。
「ご飯がおいしいお茶」とすることで
「今日の弁当はおにぎりだから買ってみようかな」
「いつも朝食はご飯派だし、明日の朝はこのお茶を飲んでみようかな」
・・・ね!
買う前から、買った後のことが疑似体験できるんです。
自分自身が飲むシーンをイメージしやすくしているんです。
つまり、購入動機に繋がります。
ネーミングとパッケージで、お客さんの心に響く、使っているシーン、体験している状況を分かりやすく伝えることって本当に重要です。
さて、ここで中小企業に置き換える勝手にコンサルコーナー!
広告業界ではこのように言われます。
「狭めると広がる」
「広告でなく狭告」
自社の商品がどんなシーンで使われているかご存知でしょうか?
できればお客さんに聞いてみましょう。
(ダメならどんなシーンに食べて欲しいか考えてみる)
そして、そのシーンをパッケージやPOPで提案してあげたら良いんですね。
食べるシーン、飲む体験、これらをきっちりと伝えることで
大ヒットした商品が数々あります。
朝専用 ワンダ モーニングショット
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11006183146.html
受験応援 じっくりコトコト煮込んだスープ
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11065462783.html
サラリーマンのお土産に「大阪プチバナナ」
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11037656342.html
女性に「さすが!」って言われるために「いちごドルチェ」
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11033552610.html
・・・ね、美味しいなんて書いてない。
でも、いろいろな体験が「
事前体験」できるようになってます。
いろいろなシーンを提供できます。
それだけで売上は変わります!
ぜひ、お試しください!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。