【戦略を語る前に、未来を語ろう!ワクワクする未来を創るIT活用】~アービンズ松本英次講師例会~
あなたの目の前に
8枚のトランプカードが並べられた!
「ハートのエースを選んでください」
さー、あなたはどうする???
<戦略を語る前に、未来を語ろう!ワクワクする未来を創るIT活用>
2020年1月24日(金)
徳島経営研究会 1月例会
株式会社 アービンズ 松本英次氏の講演が開催されました!
会場には90名ほどの方が押し寄せ
学びのオーラを発しています。
松本さんには4年前の2016年にも徳島例会で講師をして頂いてます。
冒頭に言われたのが
「4年前のスライドは1枚もない」
その位、時代の変化は加速しているということ。
まずは、現代の変化を理解する。
ITの進化がどんなものか知ることが大切。
「あーーー、ITなんて、俺は知らん」じゃすまされない。
IT活用を知ったうえで、
活用する、
活用しない、という選択肢が生まれる。
まずは、一度、足を止めて知るという貴重な機会になりました!
<あなたは未来が見えていますか?>
今の世の中、
5年とか10年とかで中期経営計画を立てようとすると無理がある。
だって、4年前の講演と1枚残らず入れ替わるような世の中ですから。
今は無理なので、せめて2~3年とかが中期経営計画になってる。
その2~3年後の未来が
・クリアに見えるのか?
・曇りガラスの向こうに見えるのか?
・真っ暗なのか?
情報を知っているか、知らないか、大きく格差が出てしまいます。
<急速に変化するこの時代に大切なことは何か>
シュンペーター
「馬車を何台つなげても汽車にはならない」
馬車があっても、
汽車がでてきたらどうにもならない
「イノベーション」とは
「新しい技術や方法で、社会の問題解決をすること」です。
違った方法、プロセスなどが出てくると
たちどころに存在感を失ってしまう。
<マインドイノベーションせよ>
イノベーションには順番がある!
1 マインドイノベーション
2 プロセスイノベーション
3 プロダクトイノベーション
2と3は入れ替わってもOKですが、
何はともあれ、マインドイノベーションが一番!
これを考えると、次の疑問が浮かび上がります。
<アメリカからITのスタートアップはなぜ生まれるのか?>
これはマインドが違うから。
つまり、根本にある教育が違うから。
アメリカの教科書を見ると
7-○=◇
こんなのが12個ならんでいて、
「空白を埋め、正解を作りなさい」となっている。
正解は無数にあると体感している。
日本だと基本的には
7-1=◇
一つしか正解がないと考えてしまう。
そう言う、教育を受けている。
だから、正解を探して動けない。
例えば、ごみが玄関に落ちているのを見て
「このゴミ、拾うのが正解か、そのままにするのが正解か」など考えて動けなくなってしまう。
営業の後に
「御礼のメールを送るのが正解か、不正解か」を考えて動けなくなってしまう。
アメリカは複数の正解があると考える。
動けなくなってしまうことはなく、ごみを拾うし、メールも打つ。
なるほどなー。
<さて、冒頭のトランプのに戻ります>
あなたの目の前に
8枚のトランプカードが並べられた!
「ハートのエースを選んでください」
さー、あなたはどうする???
「えーーー、noヒント?それじゃ、わかる訳ないよ」
「なにか、模様が一つ違うのがあるのかな?」
「正解はどれだろう?」
はい、そのように思っちゃった人は、
既に「正解」思考です。
そんなこと考えて、動けなくなる前に、
さっさと片っ端にひっくり返せばいいのです!
<その他、アメリカと日本のマインドの違い>
アメリカ どうやったら世界の問題が解決できるか
日本 どうやったら効率よく稼げるか
アメリカ 仕事は理想から作る・・・今やってるの止めようよ。そうしないと売上10倍にならないよ。
日本 仕事は積み上げます
アメリカ 動機は夢や理想
日本 不安・同期・・・周りが使い始めたから、やらないといけない(汗)不安で動くのはモチベーションの本来の意味と違う。
アメリカ 行動から答えを導く
日本 正しい答えを探す
アメリカ テクノロジーの進化 歓迎
日本 不安
アメリカ 無駄をなくす、止める
日本 ルールを増やす
ルールを増やすって、これ日本人の得意分野ですよね(汗)
<自転車管理人としてのお仕事>
GoogleやYahoo!の本社には、自転車がいっぱい置いてあるそうです。
それは、広大な会社を自転車で移動するため。
でも、いっぱい置いてる自転車、どうやって管理しているの?
もし、あなたが管理者に任命されたら、どんな管理をしますか??
さて、答えは最後の方で。
<IT活用のための3つの問い>
1 どんな社会問題を解決したいか
2 それは本当に人がしないといけない仕事か
3 その日が来るのを待つのか、自ら作り出すのか
昔は駅では「切符切り」をする人が居ました。
自動改札ができたので、今、彼らはいません!
※徳島駅にはいます(笑)
「人財育成が大切だ」というもの分かるのですが
「うちの切符切りは1分間に30名切れるよ!しかも、笑顔で!」
と言っても、通用はしないのです。
ITの進化で戦う土俵が変わる(変えられる)のです。
今でお金になってたものが、お金にならなくなるのです。
百科事典だって、もういらない!
Wikipediaがある。
自社の業界がそうなってからじゃ遅い!
慌ててバタバタするのではなく、
今の会社を見つめて、視野を広げて、社会の問題解決をする必要があります。
<イノベーションの鍵は、目標はでっかく!大胆に考えてみる>
売上10倍
経常利益50%
労働時間3時間
製造原価90%ダウン
電話0日
など、理想から考えてみる!
どんな社会問題を解決したらそうなるのか?
それは本当に人がやらないといけないことなのか?
イノベーションに向かって、勇気を頂いた例会になりました!
松本英次講師、ありがとうございます!!!
<追伸:自転車の管理>
GoogleやYahoo!本社の自転車管理について。
あなたはどう思いましたか?
「えーと、自転車にGPSを付けて」
「鍵を管理制にして、貸出名簿に名前を書いてもらって」
答えは全く日本人の発想と違ってました。
「全く、管理していません」
鍵もなく、管理も全くしないそうです。
それどろこか
「なんで管理しないといけないんですか?」と社員さんは言うそうです。
管理する=ルールが増える
つまり、「生産性が下がる」とイコールになる。
管理しないのが、一番生産性が高い!
お後がよろしいようで♪
<運営スタッフの皆さんもありがとうございました。>
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。