【味の素の「味なエコ」で環境を訴えるパッケージ 紙(コートボール)の古紙配合率について】
【味の素の「味なエコ」で環境を訴えるパッケージ 紙(コートボール)の古紙配合率について】
おはようございます。松浦 陽司です。
既にある価値はパッケージでアピールしないと損ですね!
私、気づかせて頂きました。
きちんと価値がアピールできてなかったと猛反省です。
妻が買ってきた味の素「ほんだし」パッケージにこんなことが書いてありました。
表面には
「味なエコ 再生紙でエコ」
裏面を見るとさらに詳しく書いてます。
キッチンから、みんなでエコ
この製品の紙箱は再生紙を使用しています。
(古紙配合率80%以上)
現在、エコに取り組むことは企業として必須です。
このような取り組みは非常に重要です。
「いやー。エコに取り組んでいる素晴らしい製品だ!」
ロハスな人にはこれが買う理由になることがあります。
・・・しかし、
・・・ちょっと待ってください!
このエコ表記には実は恐るべき秘密があります。
私やパッケージ業界の方でないと気づかない驚愕の事実です。
お菓子、食品、ティッシュペーパーなどの箱には一般的に
「コートボール」という紙が使われます。
表が白で、中や裏はグレーの古紙です。
製紙メーカーによって多少の差はありますが、
コートボールは全て古紙配合率80%以上です!
メーカーによっては90%以上のものがあります!
・・・つまり、
この「エコ」の表示は!
コートボールの化粧箱ケースを使っている会社であれば
全ての会社が表示できるということです!
(もちろん、味の素さんのエコマークをそのまま使ってはいけません)
業界においてはあまりに当たり前!
包装資材業に関わる人なら「別に言うことじゃない」という事実。
これを価値にして、お客さんに届けているパッケージなんです。
このパッケージに出会って「やられた~」と思いました。
普段から「価値を届けよう」とか言っているのに、届けてなかったと反省しました(笑)
あなたの会社に眠っていませんか??
「こんなん言っても仕方ないだろう」と思っている価値は??
さて、中小企業に置き換える勝手にパッケージマーケティングコンサルコーナーです。
・・・が、今日はそのまま使えますね。
コートボールでケースを作っているのであれば、
明日にでもエコを訴えることができますよ(笑)
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。