【ロッテの“母の日にガーナ”は実はパッケージのこじつけから!売上アップにストーリーを!】
【ロッテの“母の日にガーナ”は実はパッケージのこじつけから!売上アップにストーリーを!】
おはようございます。松浦 陽司です。
世間はオリンピックで盛り上がっていますが、
私は淡々とパッケージマーケティングネタを書いてます。
本当に私って、世間からずれてますね(笑)
なんと、今日は「母の日」の話をします(爆)
「母の日と言えば?」、貴方は何を思い浮かべますか?
多くの方が「母の日=カーネーション」ではないでしょうか?
では、「カーネーションと言えば?」
多くの人が「カーネーション=赤」となるのでは?
では「赤といえば?」
多くの人が「赤=ロッテのガーナチョコレート」になるのでは?
・・・ん?
苦しいですか(笑)?
でも、この苦しいコジツケから、ガーナの快進撃が始まったのです!
「なんとか、チョコの需要を伸ばしたい!」
そう考えたロッテの方々が考えたのが「母の日にガーナ!」
そうです。
無理やりな「色」つながりだけだったのです。
でも、他のチョコレートでは真似ができませんでした。
だって、茶色パッケージが多いから。
「母の日にガーナ」を訴えることができたのが、
ガーナレッドパッケージのガーナチョコレートだけだったんです。
これでどうなったかというと、
2001年から2008年にかけて売上が6倍に!
2008年からは4年連続板チョコ国内売上No.1になっているんです。
苦しい謎かけのような
母の日=カーネーション=赤=ガーナチョコレート
という、パッケージの色からキャンペーンを組んで、
そこから売上を上げられたんですね。
本当に素晴らしい!
パッケージの「赤」に価値を見出して、ここまで挑戦するとは!
貴方の会社ではないでしょうか?
パッケージから価値を生み出せることが?!
味以外の価値、本来の価値以外の価値が眠っているかも知れませんよ!
☆☆☆
まだ、ガーナレッドの記事を読んでいない方はこちらをどうぞ!
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11319777489.html
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強引なイメージの連想で商品企画された
ガリガリ君フェイシャルシートの話もどうぞご覧ください。
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11315427505.html
☆☆☆
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。