【企画やパッケージから生まれる商品開発があってもいい】~思い出を届ける商品3条件~
先日、大阪産業創造館でのリアルパッケージマーケティング講演の時に
こんな面白い質問を頂きました。
Q「企画やパッケージを先に作って、後から中に入れる商品を考えるのはアリか?」
ボクはそれを聞いて
「あ、これはアリだな」と感じました。
それは、過去にもパッケージ企画先行で
商品を作っていったことがあったからです。
「郵送パッケージを作りたい」
キットカットが毎年、年末になると
「キットメール」という商品を出します。
(画像出展)
140円切手を貼ると
日本全国どこにでも、郵便で送れるパッケージ企画の商品ができます!
このことを知っていたので
ギノーみそさんに提案しました。
インスタントみそ汁をお土産物屋さんで販売したという要望から
パッケージの表を松山城、道後温泉、しまなみ海道と
「愛媛の思い出」を送るパッケージにしました。
そして、もちろん、裏面は郵送パッケージ!
140円切手を貼れば日本全国に送れます。
さらに、2018年には
ベートーヴェンの「第九」が、アジアで初演された100周年であることを記念して
このような商品が生まれました。
第九せんべい郵送パッケージ
凛々しいベートーヴェンをメインに、
販売場所の「ドイツ館」をレイアウト。
裏面をもちろん、郵送できるようにしました。
中身は炭酸せんべいです。
さらに!
さらに!
こんなのも作っておりました。
「宮古島の雪塩」郵送パッケージ
いずれにしても
「郵送パッケージ」という企画が先行して生まれた商品。
考えてみたら、水族館や動物園の商品パッケージを見てみてください。
イルカクッキーとか、
パンダまんじゅうとか、
「中身は普通の商品で、パッケージだけ動物や魚になってるだけやん」っての多いでしょ(笑)
企画やパッケージから生まれる商品開発があってもいい!
そう気づかせてくれた質問でした。
ありがとうございます。
あ、ここまで読んで「郵送パッケージの商品を作りたい」と思ってくれた方に重要情報です。
<郵送パッケージになる商品3条件>
1)軽い
2)常温保存OK
3)日持ちする
郵便で送る手前、重かったら送れない。
暑い夏で溶けるような商品はNG。
ある程度の賞味期限は必要ですね(食品以外なら平気です)
それと、重さによって、多少、切手料金が変わります。
※定形外郵便の切手料金
50g以内 120円
100g以内 140円
150g以内 210円
もちろん、箱の重さも含みます。
こんな条件を満たしている商品を持っている会社で
「郵送パッケージを作ってみたい」と思ったら、
ぜひ、パケマツに連絡くださいね♪
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。