【お客様は神様じゃない】~顧客の声を聞かず、思いを形に~
「お客様のいう事、
なんでも聞きます」
という経営姿勢。
これは果たして正しいのだろうか?
2020年12月3日(木)
日創研 徳島経営研究会
zoom リーダーシップ委員会が開催されました!
ビジョンについて熱く語ったのは
K-supprotの片山賢さん!
石原金属の前山祐二さん!
片山さんは家づくりの会社です。
発表で印象的だったこと。
それは過去の仕事の大失敗。
お客様の要望を
全て兼ね備えた住宅を作りました。
お客様は大喜び!
・・・ところが数年。。。
ライフスタイルの変化で
けっきょくは家を
手放さなくてはいけないことに。。。
建てた当時は計算できてなかった。
片山さんはこの苦い経験を元に
「暮らしを大切にした設計をする」
と心に決め
K-supprot(暮らしをサポート)
という会社を立ち上げました。
そこからは本当に親身に
家族のことも考えて
未来の暮らしも設計する
経営をされております。
そうなんですよね。
「お客様は神様ではない」
だから、「この家がサイコー」という
答えを持っているわけじゃないんです。
「お客様は人間」だから
間違うこともある。
だから、その道のプロが存在して
「こうした方がいい」と
提案することが必要なんですよね。
パケマツには
「言うこと聞かないデザイナー」
桑原基輔(もとすけ)さんがいます。
桑原さんは
「お客様の言うことを聞くんじゃなくって
言いたかったことを形にするんだ」
例えば、こちらの事例。
2015年に開催された
第1回全国豆腐品評会
徳島の「有限会社村のおっさん」の
「充填こいまろ。」が
なんと!
日本一の充填豆腐に選ばれました!
すごい!
ちなみに、どんなパッケージかと言うと
こんなパッケージ!
「豆腐野郎」が
インパクト絶大パッケージですね!
村のおっさんから
桑原さんに連絡がありました。
村のおっさん
「わい(私)の豆腐、日本一になったんよ」
桑原さん
「村のおっさん、おめでとうございます!」
村のおっさん
「そんでな、桑原さん
パッケージに受賞シールを貼るようにするから。
丸くて、1位って書いたシールデザイン頼むわ」
桑原さん
「分かりました、村のおっさん。
丸くて、1位って書いたシールですね」
そして、デザインし
採用になったシールがこちら!
おっ、おっ、
王冠型シールになって
容器からはみ出しとる(笑)
村のおっさんも初めて見たとき
「わいが言うたんと全然違う!
・・・でも、めっちゃいい」
と言ってくれました!
そう。
村のおっさんは
丸いシールが欲しかったわけじゃないんです。
目的は
「店頭で圧倒的に目立って欲しい」
「日本一になったことを
お客様にアピールしたい」
そんな思いがあったのです。
それだったら、
丸いシールより王冠型シールが!
シールが容器内に収まっているより
はみ出したシールが、
目的を果たしやすいのです!
いやー、店頭でめちゃ目立ってました!
日本一を祈念して撮影された
村のおっさんYouTubeも
ぜひ、ご覧ください!
めっちゃシュールです(^^♪
実は小さい頃の凛がでてます(^^♪
「お客様の言うことを聞くんじゃなくって
言いたかったことを形にするんだ」
この思いって、大切ですね!
今日のブログが
あなたのビジネスにお役に立てたら嬉しいです。
有限会社 村のおっさん桑原豆腐店
http://muranoossan.com/
住所 徳島県 名東郡佐那河内村上字宮前64-3
電話番号 088-679-2409
<PS>
村のおっさんは他にも
こんな変わったパッケージの使い方も。
↑
ドラマティックな結末が!
よかったら合わせてご覧くださいませ(^^♪
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。