【ピンチをチャンスに。被災を喝采に。】
宮城・福島の皆様、大丈夫ですか?
2011年の東日本大震災のこともあるから
昨夜は気が気でなかったと思います。
本当に、お疲れ様です。
まだまだ余震の恐れもあるので
ご注意くださいませ。
それにしても、
ボクが「ほっ」としたことが2つ。
一つは
「津波の心配がない」
というのよかったですねー。
二つは
「避難所の受け入れ」
です。
もちろん、十分な場所、
そうじゃない場所もあるとは思うのですが
この地震がもし、
去年の4~5月だったら??
混乱しまくってたでしょうねー(汗)
避難所受け入れ議論も進んでなかったし
地震どころじゃない混乱期、
緊急事態宣言中だったので。
何事が起こっても
その中で「よかったこと」を探す。
それってとっても大事なことだと思います。
過去に、災害を受けたのに、
「ピンチをチャンス」
「被災を喝采に」
として捉えたパッケージ開発!
そんな事例もいろいろごございます。
本日は3つ紹介さえて頂きます!
喝采1
平成3年 台風19号が青森に直撃 りんごが90%落ちる。。。
いやー、これは大ピンチです。
売上が90%落ちるんですよ。
パンやお菓子なら
「作り直し」もできるかも知れませんが、
「りんご」は1年かけて育てる商品。
取り返しがつきません(汗)
でもね、このりんご農園、
売上を落とさなかったんです。
つまり、10分の1のりんごを、
10倍の単価で販売したことになります。
それって、どうやったんだろう?
それは。。。
「落ちないりんご」
なるほど!
りんご自体に「落ちなかった」というご利益がある!
これを受験生向けに販売したら、
完売したそうです。
なるほどなー。
ピンチをチャンスに変えてるな!
喝采2
平成18年 りんごが壊滅的雹被害 その時、工藤農園は?
今度は雹被害のお話。
さっきと違って、
りんごは木から落ちなかったのですが、
すべてのリンゴに雹が当たりました。
100%のリンゴが傷物になっちゃいました(汗)
二束三文でないと売れない傷物りんご。。。。。
しかし、この工藤農園の
工藤貴久さんは諦めなかった!
通常価格で販売して、
きっちり売り切ったそうです。
しかも「あっ」という間の
完売だったそうです。
それにはどんな秘密が???
的中りんご
今年は春から青森県内の広範囲にわたり“雹”が降りました。
なかでもうちのりんご園はかなりの確率で雹に当たりました。
かなりの確率で・・・かなりの確率で・・・かなりの確率で・・・
貴方の夢や、クジや、恋も、“的中”するかも。
的中りんご(年末ジャンボ宝クジ1枚入り)
なるほど!
これは面白いすぎるっ!
「的中するかも」の
「かも」が小さいのが面白い!
しかも、宝くじを1枚付けるところ。
これは楽しんでもらえそう!
喝采3
2014年 徳島鳴門に台風11号が直撃! 収穫直前の新高梨が50%落ちたフルーツガーデンやまがたは??
実はこちらの商品は、
上記2商品が大きく
参考になって開発されました!
台風にも負けず落ちなかった合格間違い梨
ネーミングがいいでしょう!
力強い「ご利益」感を感じます。
そして、更にご利益を付けようと
①梨自体に「落ちなかった」ご利益
②お松大権現のお守りも添えました。
③お松大権現にパッケージを持って行って、ご祈祷してもらいました。
④目標を見失わに様にパッケージもだるまで目を入れます。
⑤目を入れるときは「絶対に落ちないように」油性マジックで!
ご利益がたくさんあるので、
5089(ごりやく)円 で販売することができました。
本日のブログは
「ピンチをチャンス」
「被災を喝采」
に変えた
パッケージマーケティング事例3選でした!
※パケマツ事例は
「台風にも負けず落ちなかった合格間違い梨」で、
他の2つは他社事例になります
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。