【人気小説「神様のカルテ」(夏川草介著)に出てくる文明堂のカステラのパッケージが感動を引き金】
【人気小説「神様のカルテ」(夏川草介著)に出てくる文明堂のカステラパッケージが感動の引き金だった】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
2011年には映画化もされて大ヒットとなった人気小説「神様のカルテ」!
宮崎あおいちゃんが櫻井翔さんが主演でヒットしましたね。
(私は小説しか見ていませんが)
物語の後半、感動の涙を流すきっかけになったのは、
文明堂のカステラのパッケージだったんです。
簡単なストーリーです。
☆☆☆
余命短い安曇さんというお婆さんの患者がいました。
担当をしていた医者の一止(いちと)先生にお願いがありました。
一つは、全く外出できないので、北アルプスの景色を見たい。
もう一つは、亡き旦那様との思い出の文明堂のカステラをもう一度食べたい。
一止先生は考えます。
いくら患者の希望と言え、外出させるのも、カステラを食べさせるのも、大いに問題がある。
しかし、・・・安曇さんの気持ちを考えると・・・
一止先生はある晴れた日、安曇さんに外出許可を出します。
病院の屋上で、北アルプスを一望したのです。
そして、そこでそっと「文明堂のカステラ」を差し出します。
包装紙を空けて、パッケージが見えた途端に
安曇さんは涙を流すのです。
☆☆☆
こうやって、パッケージが感動の引き金になることがあるんですよね。
特にロングセラーの商品というのは、
お客さんとパッケージとの間に密接な関係性ができてます。
思い出に残るパッケージづくり、
記憶に残るパッケージづくり、大切ですね。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。