【パッケージを変えたら売り上げが8.8%アップ?不二家カントリーマアムのパッケージ変化】
【パッケージを変えたら売り上げが8.8%アップ?不二家カントリーマアムのパッケージ変化】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
「商品開発は大変だ!」と思っている方へ。
実はとっても簡単なことかも知れませんよ!
「不二家 カントリーマアム」が売れています。
製菓事業の売上が108.8%の122億1100万円にアップ!
(2010エンド第一四半期の数字)
大躍進の影に、いったい、何の秘密があったのか?
以前はカントリーマアムの主力パッケージは16枚入り。
これはこれでよかったのですが、やはり時代は変化、売り場は変化します。
核家族も一人暮らしも増えました。
(詳しくはこちら http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11352585935.html )
売り場が変わると商品も変わります。
(詳しくはこちら http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11153886267.html )
コンビニの需要が圧倒的に上がっています。
そこで、不二家さんが考えたのがこちらの3点。
1.コンビニで売れるパッケージサイズとは?
2.コンビニでの適正価格とは?
3.店員さんが陳列しやすいパッケージとは?
1.コンビニで売れるパッケージサイズとは?
「16枚入」が主力のところ、「5枚入」の開発!
コンビニに来るお一人様が買い易いパッケージサイズにしました!
2.コンビニでの適正価格とは?
「16枚入 315円」のところ、「5枚入 105円」で発売!
実はコンビニの売れ筋ベスト10の平均価格が130円前後といわれています。
そこで、130円以下の価格に設定!
3.店員さんが陳列しやすいパッケージとは?
吊り下げできるように、パッケージ上部に穴を開けました!
コンビニ店員さんが楽しく陳列でき、そして店頭で目立ちます!
このパッケージ変更で売り上げアップ!
不二家製菓事業の売上が108.8%の122億1100万円にアップにつながっているわけです。
でも、種明かしだけ聞くと、単純な話ですよね。
「パッケージを小さくしただけ」です。
新商品開発は難しい?
と思っていたら難しくなります。
こうやってパッケージサイズを変えるだけでも、立派な新商品開発なのです。
パッケージマーケティングで売り上げアップしましょう!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。