【二日酔いしないウイスキー??「プラシーボ効果」がパッケージと中身を別物にしてしまうという話】
【二日酔いしないウイスキー??「プラシーボ効果」がパッケージと中身を別物に変えてしまうという話】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
本日はストーリー仕立てでお送りします。
A氏の家には、B氏がよく遊びに来る。
でも、A氏は快く思っていませんでした。
「毎回、高いウイスキーをガブガブ飲みやがって!」
そこでA氏はある日の夜にこう言った。
「すまん、いつものウイスキーは切れている。だから、今日はこの安いウイスキーで我慢してくれ」
すると、翌日。
B氏からクレームの電話が入った。
「お前の安いウイスキーのせいで二日酔いだ!」
仕方なく、ある日の夜、A氏は別の作戦に打って出る。
パッケージは高いウイスキーのビン、中身は安いウイスキーに入れ替えたものを出した。
すると、翌日。
B氏からお礼の電話が!
「やっぱり高いウイスキーはいいわ。旨いし、二日酔いしない」
おかしな話ですね(笑)
B氏は安いウイスキーを、高いウイスキーと思い込んでいたのです。
決め手はパッケージ!
「プラシーボ効果」というのがあります。
簡単に言うと、風邪薬と思い込んだら、胃薬なのに、風邪に効くということです。
「中身がいいんだから、パッケージはどうでもいいだろう!」
これじゃダメなんですね。
「中身がよかったら、ちゃんと見合ったパッケージ」にする必要があるんです。
だって、せっかく中身がいいのに、
プラシーボ効果で「まずいだろう」と思われて食べられちゃうと、
「まずい商品」になってしまうんです。
さてさて、もし、本日のA氏のような悩みをお持ちの方はもしいらっしゃったら、
中身だけ入れ替えて出してみてはいかがでしょう(笑)?
(※画像はなんとなくのウイスキーイメージ画像です。)
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。