【化粧品コーナーで売れる肩こり薬ってなに?ライオン「ハリックス ほぐリラ」の秘密】
【化粧品コーナーで売れる肩こり薬ってなに?ライオン「ハリックス ほぐリラ」の秘密】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
化粧品コーナーで売れている肩こり薬があります。
(正確には外用消炎鎮痛剤)
それが「ハリックス ほぐリラ」!
「なんで肩こり薬が化粧品コーナーで売れるの?」
「そもそも、なんで化粧品コーナーに置いているの?」
「しかも、売れているってどういうこと?」
その秘密はパッケージです。
肩こりに悩んでいる働く女性は多いのです。
でも、女性が肩こり薬を職場に持っていって、
しかも、肩をあらわにして貼るって、
・・・なかなか勇気のいることです。
そこで、ライオンさんが参考にしたのが、マスカラのパッケージです。
「そうか、女性なら必ず、化粧ポーチを持っている」
「化粧ポーチに入るサイズのパッケージなら受け入れられるはず!」
そこで、ペン型パッケージ(ロールオンタイプ)で発売!
ペン自体にはあまり「肩こり薬」を感じさせない無地に近い状態。
上品なパッケージにしました。
もちろんパッケージ右上の方に「化粧ポーチに!」と、
この商品の特徴を書いてますね。
女性受けするようにしているけども、
パッケージの台紙となる部分には
「しっかりと効きますよ!」とアピールするために、
医薬品のような重厚感のあるデザインにしてます。
ちなみに、箱タイプには、ポニーテールの女性がデザインされています。
「女性向け」であることを徹底的にアピールしてますね。
こちらの商品、店舗によっては売上が2倍になっているそうです。
ターゲットを明確にすると、パッケージも、売上も変わりますね!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。