【パッケージを変えれば商品の価値が変わる?!いろはすを買う人は「水」を買っているわけではない】
【パッケージを変えれば商品の価値が変わる?!いろはすを買う人は「水」を買っているわけではない】
こんにちは。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
「いろはす」を買うアナタは何を買っているんでしょう?
・・・変なことと思わずに聞いてくださいね。
決して、「水」だけを買っているわけじゃないですよね。
みなさんが通常、購入する「いろはす」
いろはす 555ml 100円(税抜)
なぜ、このサイズを買うのでしょうか?
それは体験・価値を買っているから!
「丁度いい量で飲みきれる」
「持ち運びに便利」
こんなことですよね。
だって、そうじゃないと、
同じ売り場にこんな商品が売っているんです!
いろはす 1555ml 91円(税抜)
なんと!
大容量の1555mlのほうが安い!
安さだけを買うなら、1555mlの方がいいんです!
でも、これってカバンに入らない(汗)
持ち運びが不便(泣)
街中で飲むのを見られたら恥ずかしい(笑)
ね!
水じゃないいでしょう。
安さじゃないでしょう。
人は「体験・価値」を買うのだと。
555mlは
「持ち運びやすい」
「手軽に飲める」
「カバンに入る」
「カップホルダーに入る」
「飲みきれる」などの体験が得られます。
1555mlは
「とにかくガブ飲みしたい」
「とにかく安ければいい」
「家庭の冷蔵庫で保管」
「大量購入」
「部活で大勢の人にコップで」など、
こんな体験が欲しいんですよね。
いろはす 340ml 95円(税別)
うわー!
これは割高!
実はこのパッケージは「常温」で売られています。
この商品から得られる体験は
「体を冷やしたくない」
「濡れずに持ち歩ける」
「お薬服用時に」
ね。
買う価値が違うんです。
同じ水、同じ「いろはす」でも、
パッケージを変えると、買う価値が変わる。
そして、同じ売り場で共存できる。
考えてみると、面白いですね~。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。