【捨てられるチケットが、思い出の栞(しおり)に変わる。石橋美術館の“洋画家たちの明治”チケット】
【捨てられるチケットが、思い出の栞(しおり)に変わる。石橋美術館の“洋画家たちの明治”チケット】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
普通のチケットって、どんな形でしょう?
・・・まぁ、細長い長方形ですよね。
でも、このチケットや栞って思い出になるでしょうか?
ほとんどの場合は捨てられますよね。
でも、このチケットを思い出にする方法もあるんです。
石橋美術館 洋画家たちの明治
(2013年開催)
その時のチケットがこちら!
うおー!
チケットじゃないじゃないか、鮭じゃないか( 笑 )!
この“洋画家たちの明治”に出展されていた
高橋由一氏の《鮭図》をモチーフにしたチケットです。
これを会場で引き換える際には、紐がプレゼント。
この紐をつけると、栞に早変わりするんです。
冒頭にもお話したように、
通常、チケットは長方形ですね。
これは「裁断」という仕上げにしております。
名前の通り、四辺を裁断(カット)して仕上げるので、
長方形以外にはならないんですね。
これに対して、この鮭図チケットのように、
変わった形で仕上げることを「トムソン抜き」といいます。
これ専用の抜き型を作って抜くので、いろいろな形ができます。
もちろん、どっちが高いかといわれたら、
鮭図のように、トムソン抜きをした方が高いんです。
当たり前ですよね。
でも、考えてみてください。
費用は安くても、効果はどうなのか?
長方形のチケットは、直ぐに捨てられます。
栞になったチケットは、思い出に変わっていきます。
本の間で。
記念品として。
あるいはブログやフェイスブックの記事として。
そして、見るたびに
「あぁ、石橋美術館に行ったね」
「そうそう、紐を結んで貰ったんだよね」
そんな思い出に浸ることができるのです。
ブログやフェイスブックに投稿されたなら、
他の人の宣伝にもなりますね。
結果、お客さんが返ってくるのですね。
まさに、「鮭」のように(笑)!
PS
最後のオチが言いたいために、長文に付き合ってくださりありがとうございました(笑)
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。