徳島市のパッケージ松浦が開発した「アテンションシール(ポップシール)」が、これまでの常識を打ち破る革新技術を開発し、実用新案を取得した。
パケマツ新聞
革新的な実用新案
コスト75%ダウンで業界に革命を起こせるか!?
小規模企業へ販促の機会を
徳島市のパッケージ松浦が開発した「アテンションシール(ポップシール)」が、これまでの常識を打ち破る革新技術を開発し、実用新案を取得した。
この新しい技術により、従来の4分の1の価格でアテンションシールを提供できるようになり、特に大きなロットでは対応できない中小企業にとって大きなチャンスとなることが期待されている。
これまで、多くの食品メーカーや化粧品メーカー、さらには個人ブランドを展開する企業にとって、「商品の目立たせ方」は大きな課題であった。
売り場で埋もれずに消費者の目を引くためには、アテンションシールが非常に有効だが、小ロットでの生産では単価が跳ね上がり、採用が難しいという課題があった。
一般的に流通しているアテンションシールは、シール全体にのりを塗布した後、不要な部分の粘着力を特殊加工で無効化する方法で作っていた。
しかし、この方法には以下の二つをはじめとするデメリットがあった。
① 高コスト:特殊加工を施す工程が増えるため、小ロット生産では単価が跳ね上がる
② ①のため、低価格で製造するには、ある程度のロット数が必要となる
今回実用新案を取得したパッケージ松浦のアテンションシールは、従来の製造方法を見直し、折り畳み式にすることで不要な部分の特殊加工を削減した。
これにより、製造コストを劇的に抑えながらも、販促効果を最大限に引き出すシールの提供が可能となった。
新技術のメリットは以下の三つに代表される
①小ロットでも低コストで製造が可能。特殊加工の工程が削減されることで、従来の4分の1の価格で提供可能
②簡単な取り付け:のり部分を商品本体に貼り付けられる
③販促力向上:シールを活用することで、中小企業でも簡単に売り場で商品の存在感を強化できる
松浦の喜びの声
(株)パッケージ松浦の松浦社長は「折り畳む手間はありますが、その分、圧倒的なコストダウンが可能になりました。
これまで価格面でアテンションシールの採用を見送っていた企業にも、ぜひ活用していただき、売上アップにつなげてほしいです!」と話している。
今後、食品業界、化粧品業界、さらにはクラフトビールや地元特産品を扱うメーカーなど、個性的なパッケージを求める事業者にとって、この新しいアテンションシールは強力な販促ツールになることが期待できる。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。