【発売から28年間で4億320万個売れるロングセラー商品!オリオンのミニコーラのパッケージ】
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦 陽司です。
さて、前回に引き続きオリオンさんのネタです。
(前回のココアシガレット http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11406290119.html )
オリオンさんにはロングセラー商品がたくさんあります。
そのオリオンさんの全商品の中で売上No.1なのが「ミニコーラ」!
なんと!
発売28年で4億320万個を超えて、まだ売れ続けています。
その秘密はなんでしょう?
ずばり、パクリでしょう(笑)!
普通はそう思いますよね。
でも、そうではないのです!
オリオン社長の小西靖介社長の言葉で言い直すと
「パロディ」がヒットの要因の一つということです。
「パクリとパロディってどう違うんだよ!」と思った貴方!
もうちょっとお付き合いくださいね。
そりゃ、誰でも一目見たら思いますよね。
「これって、あの世界的な飲料メーカーに訴えられるんじゃ」って(笑)
それほどまでに、パロディ元の商品と、ミニコーラのパッケージは酷似しています。
もちろん、わざと似せているのです。
なんのために、パロディするのか?
理由は2つあります。
①見て楽し(C)の実践
それは昨日も紹介した「見て楽し~(C)」を実践するためです。
(詳しくはこちら http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11406290119.html )
②インパクトを借りる
もちろん、パロディ元商品が売れに売れている商品です。
だから、パッケージの見た目のインパクトでお客さんの記憶に残ります。
ここでパロディをするのに大切な要素があります。
単に同じような商品を出してしまうのは「パクリ」です。
「パロディ」は違います。
大ヒットお菓子によく似せて、お菓子をつくる。
これはパクリ元のお菓子の市場を奪ってしまいかねません。
オリオン小西靖介社長はこのように語ります。
「飲料をお菓子にするなど、あくまで別のジャンルで勝負する。
すると相乗効果でパロディ化した元の商品の人気も高まる。
それがパロディーする上の礼義であり、商品をロングセラーにする秘密です。」
すばらしい!
私たちに多くの示唆を与えてくれますね。
異業種、別ジャンルのヒット商品、ロングセラー商品を研究しましょう。
それをパッケージ化することで、4億個以上売れる商品開発ができるかも知れませんね。
PS
パッケージマーケティングネタが今日で493本になりました。
来週の日曜、500本目を迎える予定です。がんばります!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。