【言われた通りにやらないパッケージ屋(笑)どこで売るのか、誰に売るのか、何円で売るのかでパッケージって変わりますよね】
【言われた通りにやらないパッケージ屋(笑)どこで売るのか、誰に売るのか、何円で売るのかでパッケージって変わりますよね】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
よくお客さんから言われることがあります。
「柚子の袋、なんかええデザインして」
正直に言うと、昔のパッケージ松浦はそのまま手配してました。
デザイナーに「なんかええデザインして」
結果、・・・そりゃいいデザインなんてほとんどできないですよ!
そんなことに気づきました。
2011年頃からパッケージマーケティングを立ち上げ、
お客さんの言ったようにやらなくなりました(笑)
だって、お客さんが欲しがっているのは「売れる商品」であって、「柚の袋」じゃないわけです。
だから「柚子の袋、なんかええデザインして」と言われてから、デザインする前にたくさんのヒアリングをします。
●どこで売るのか?
●誰に売るのか?
●何円で売るのか?
●どのように売るのか?
●競合商品はなんでしょうか?
●商品の独特の強みは?
・・・・・もっともっと聞きます。
阿南農業支援センター(JAアグリあなん)さんの場合はこんな感じでした。
●どこで・・・EUの百貨店
●誰に・・・裕福層に
●何円で・・・1個800円くらい
●強み・・・宝石のような綺麗な柚子
これを聞いたときに
「これは袋じゃダメだな。もっと宝石のように見えるパッケージじゃないと!」
そう思って提案させていただいたのがこちら!
どうです?
宝石っぽく見えるパッケージでしょう!
先方は「袋」って言ってるのに、
提案したのが「台紙とクリアケースの組み合わせ」ですから、本当に言ったようにやらないですね(笑)
でも、これで先方も大喜び!
当初のパッケージ予算と比べたらかけ離れてたと思うのですが、・・・採用してくれました!
まだEU販売はしてないのですが、
2015年3月開催されたFOODEXで話題殺到!
宝石のような「木頭ゆず」の青果物では有り得ないパッケージで評判を得ました。
来シーズン、本格的にEUに飛び出すのが楽しみです!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。