【業界の常識って、一般人の常識じゃないの?非常識ネーミングとパッケージで復活を果たした渡辺酒造店の「ひや番長」】
【業界の常識って、一般人の常識じゃないの?非常識ネーミングとパッケージで復活を果たした渡辺酒造店の「ひや番長」】
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
業界の常識ってありますよね?
日本酒業界でいうと、例えば自社の一番の商品には
渡辺酒造だったら「渡辺」とか付けるのが常識。
あるいは格式の高そうな「菊水」「獺祭」などのネーミングを付けるのが常識だそうです。
ところが全く違う切り口からネーミングとパッケージを作った会社があります。
それがこちら!
渡辺酒造店 ひや番長
いやー。
可笑しいですよね!
「ひや番長」ってなんか格式低そうですね(笑)
でも楽しそうです!
パッケージ上部に「暴れん坊になれる酒」!
側面に「三杯飲めばあなたも大暴れ」!
思わず、笑っちゃいますね。
ハイボールやワインの台頭、そして日本酒離れによって
年々、市場が下がっていく日本酒業界で
渡辺酒造店はこの「ひや番長」を新商品として出してからV字復活したそうです!
あ、ちなみに、モンド・セレクションをとっているようないいお酒なんですよ!
でも、「モンド・セレクション」っていきなり伝えても売れないですよね。
興味を持ってもらう、そして抑えとしてモンド・セレクションがあるのがいいですね。
ちなみに、この「ひや番長」は販売当初、同業者から総バッシングだったそうです。
「日本酒に対する冒涜や!」
「日本酒の権威が落ちる!」
でもお客さんのアンケートにはこんなことが書いてあったそうです。
「ネーミングに惹かれて初めて日本酒を買いました。日本酒って美味しいんですね」
いやー。
業界の常識って、一般の非常識ですよね。
この「ひや番長」は業界では非常識のようですが、
結果として、日本酒業界を広げている素晴らしい商品だそうです。
本日のパッケージマーケティングネタは、
「キャップ」こと、ガイアの松野恵介さんに教えて頂きました!
ありがとうございます。
ガイアHP
http://www.gaea318.com/
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。