とうふ屋うかわ 「お豆腐屋さん」シリーズ
有限会社宇川新店 代表取締役 宇川英雄様
地域に愛される「お豆腐屋さん」のブランドをパッケージに。
香川県高松市の郊外。のどかな田園風景が広がるそこで、地域の人に愛される豆腐が生まれている。道の駅かと見まごうほど木のぬくもりを感じる店舗の外観。そこは豆腐製造工場ではない。街の「お豆腐屋さん」なのだ。その「お豆腐屋さん」のブランドをパッケージに反映し、さらなるサクセスストーリーを描く宇川英雄様(以下、敬称略)にお話を伺ってきました。(取材日:2018年8月30日)
- 松浦
-
今回は国産大豆の超特撰豆腐のシールを皮切りに、
パッケージのリニューアルを進めているわけですが、
まずは弊社に依頼いただいたキッカケというのは何でしょうか?
- 宇川
-
豆腐品評会などで何度かお会いしてからですね。
当時は面識は無かったのですが、他の豆腐屋さんでの事例なんかをお聞きして、
「いっぺんどんなんだろう?」と興味が湧いたんですよね。
- 松浦
-
それはありがとうございます。
最初はうちの会社にも来てくれたりしてくれましたよね。
- 宇川
-
そうですね。
よくあるのが「買い手なんやから来てくれよ」という人もいると思うんですが、
僕はそうじゃなくて、パッケージ会社さんって実際どんなところなんだろう?って。
興味があって行ってみようと思ったのが最初ですね。
出かけるのも好きなので、全然行きますよ。
- 松浦
-
社内セミナーにも来ていただきましたしね。
ところで仕事を進めていくうえでの印象はどうでしたか?
- 宇川
-
そうですね・・・。一番すごいなーと印象に残っているのは、
最初に5つの質問としてヒアリングをしてくれたことですね。
- 松浦
- 桑原が作った5つの質問ですね。
- 宇川
-
そうです。
普通のデザイナーであれば、こんなデザインをしてと言えば、
希望通りのデザインが返ってくるだけだと思うんですよ。
そうではなくて、質問があって、どういうシチュエーションで、豆腐を誰に向けて・・・とか。
ここまで考えてくれてるんだなー、すごいなーと。
- 松浦
- なるほどですね。それは桑原も喜ぶと思います!
- 宇川
-
カッコいいデザインでと要求しても、それは難しいと思うし。
何かいいのを出してと任せておいて、返ってきたデザインを見て何か違うなーとなるのも、
それはそれで違うし・・・。
- 松浦
- デザイナーとのやり取り、コミュニケーションの一番難しいところですね。
- 宇川
-
そうです。こっちの思いもしっかり伝えないといけないと思うんです。
例えばフォントひとつとっても、思いを伝えたいと思いますし。
今回は結構こだわりを伝えたので、結構難しかったと思いますが(笑)
- 松浦
- そういう点では、今回はロゴの作成からありましたね。
- 宇川
-
そうですね。だいぶ悩みました。これでもかっていうくらい。
もともとの「とうふ屋うかわ」というフォントも好きなのですが、いかんせんロゴがなかった。
「うちはこんなんです!」と一言で表せるようなロゴが欲しかったんですよね。
それにしても、だいぶ悩みました(笑)
- 松浦
-
最初にご提案させていただいた案とだいぶ変わりましたもんね。
ちょっとずつロゴをあらゆるところに反映して、それを揃えていくと浸透していくと思います。
- ところで、宇川さんにとってウチが他のパッケージ屋と違うと思った点ってどんなところですか?
- 宇川
-
やっぱりSNSですかね。
「こんなんやってます!」ってSNSでここまで発信してくれるのか、と。
普通のパッケージ屋ではなかなかないし、パッケージ屋に限らずですが、
そこまでやってくれる会社って、なかなかないですよ。
- 松浦
- そういう意味では、ウチは結構SNSにあげまくってますもんね(笑)
- 宇川
- それってすごく大切ですよ!
- 松浦
-
パッケージは納品したら終わりじゃないんですよね。
その後売れてもらわないと意味がないんです。
最近ではプレスリリースやPOPなどの活用も行っています!
そういえば、先日うちの太田が作らせていただいたPOPどうでしたか?
- 宇川
-
すごくいいですよ!
もっともっとお願いしようかなと思ってます(笑)
- 松浦
-
それはよかった!ありがとうございます!
それにしてもパッケージをリニューアルした途端に品評会(中国四国地区予選)でW金賞ですもんね。
僕も現場にいてビックリしましたよ!
- 宇川
-
木綿豆腐で3位以内に入って北海道(全国大会)に行きたいなって思っていました。
柔らかく作ろうと心掛けていて、予選の時は口触りが違うなって思ったんですよ!
だから、これはイケる!と思ったんです。
・・・でもまさか1位になるとは思いませんでした。
-
おぼろ豆腐についても、絹で入賞できなかったので、おぼろの入賞は無いと思ったんですが。
まさかここでも1位になるとは思ってもみませんでした。
- 松浦
- いやー、すごい、2冠ですもんね。
- 宇川
- 金賞を受賞して感じたことは、昨年銀賞を受賞した時よりも反応が良いということですね。
- 松浦
-
やはりまわりの見る目も変わってきますね。
それにしても、仕事を進めていて感じたことは、宇川さんの決断力というか、
やることがすごく早いなって感じました。
- 宇川
-
常に、決めてから動こうと思っています。
とにかく「決める」ということが大事なんです。
だから、決めてからは早かったですもんね。
- 松浦
-
話は変わりますが、パッケージをリニューアルして、金賞を受賞して、
その前と後では売上とかはどう変化しましたか?
- 宇川
-
そこまでの細かい数字は見えてないんですが、商談会などで引き合いが増えた感じがします。
商談もすごくやりやすくなりました。
今までも堂々と商談を行ってはいたのですが、金賞を受賞してさらに箔が付きましたね。
すごくやりやすいですし、持って行きやすいですね!
- 松浦
-
品評会直後のFacebook投稿にさとの雪食品の村尾常務も仰られていました。
今回受賞した宇川さんや、平尾とうふ店の平尾隆久さんもそうなんですが、
パッケージや店舗に力を入れて、トータルに考えられる人じゃないといけないのかな、と。
- 宇川
-
そうですね。
実際に香川県には卸の豆腐屋は多いのですが、うちのように店舗を構えているところは少ないんです。
少ないことが、まさに店舗を出そうと思ったきっかけですね。
-
スーパーに卸していても、実際の店舗が大事だと思っています。
「あそこのお店の豆腐なんだ」と、スーパーでも思ってくれたら売れやすいんですけどね。
- 松浦
-
だから「お豆腐屋さん」のシリーズなんですね。決してお豆腐工場ではない。
最後に、今後パケマツに望むことは何ですか?
- 宇川
-
望むこと・・・うーん、特に何かしてほしいということはないですかね。
僕は「誰と関わるか」ってすごく大切なことだと思っているんですよ。
付き合っていく人ってすごく大事。
だからこそ、今後も変わりなく、引き続きパケマツさんとお付き合いをしていきたいと思っています!
- 松浦
-
ありがとうございます!非常に光栄です。
本日はどうもありがとうございました!
-
地域に愛されるお店には愛されるだけの理由がある。
そして今日もまた、地域に愛されるお豆腐が、この「お豆腐屋さん」で生まれる。
とうふ屋うかわ 「お豆腐屋さん」シリーズ
- 住所
- 香川県高松市岡本町889-5
- TEL
- 087-899-8888
- URL
- http://www.ku-zou.com/shop/ukawa/