【美容卸売業の見えないフルサービス 株式会社 谷商会 谷義彦社長 日創研経営研究会 全国大会 分科会】
【美容卸売業の見えないフルサービス 株式会社 谷商会 谷義彦社長 日創研経営研究会 全国大会 分科会】
2015年6月5日(金)
日創研経営研究会 全国大会 二日目 分科会
神戸で美容商社をされている谷商会の谷義彦社長のお話を聞かせていただきました!
谷商会の谷義彦さんは私の尊敬する経営者!
先日の徳島経営研究会ベンチマークツアーでもお世話になりました!
「美容卸売業の見えないフルサービス」
谷商会さんは美容商社だから、シャンプーとか、リンスとかを売っていればいいはずです。
でも、谷商会さんは違います。
とことん理念である「また行きたいサロンづくり」のために行動するのです。
例えば
・年間100本近いセミナーを開催します。
(サロン販促セミナー、経営セミナー、マネジメントセミナー、技術セミナーなど)
・求人を一緒に行います。
中小のサロンは求人がとっても大変なんです。
それもこれも「美容室サロン様もお手伝いがしたい」という思いです。
さらに成長するために、
近年<3つのマネジメント改革>を行ったそうです。
- 「言っていることと、やっていることが違う」をなくす。
人の能力の高い人ではなく、一貫性のある人を信じる。
例えば「部下を大事にしろ」といっても、給与体系が成果主義なら、部下にお客さんを回せない。こんな制度にも切り込んで行きます。
- 社員たちが会社の進歩を理解 できているかどうか
前年よりも少し良くなっている実感が大事。
- 社員さんたちが「私の会社」と思って働いているかどうか
そして、2015年から取り組み始めた「劇団四季経営」!
カリスマ美容師(主に創業者)に頼らねばならない美容室では、
カリスマだけに指名が集中し、部下が成長しない。
カリスマは「なんでお前ら成長しないんだ」と不満を感じる。
部下は「お客様のカットができない」と嘆く。
お互いに不幸。
カリスマ営業に頼らねばならない美容商社では、
カリスマだけに頼ることになり、部下は成長しない。
カリスマは「会社はなんもしてくれへん。俺が食わしてやっているのに」と不満を感じる。
会社は「あいつ、部下の育成もせんと」と嘆く。
お互いに不幸。
ところが「劇団四季経営」では、個人戦からチーム戦へ変える。
全社員が勝利者の美容商社を目指しているのです!
すばらしい講演でした!
谷社長、ありがとうございました。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。