【値下げをしたのに、売れなくなる】~自社の視点とお客様の視点の違い~
<値下げをしてたら、売れなくなった?>
定休日か火曜日のため、
月曜日に「全品20%値引き」をしているパン屋さんがあったとします。
パン屋さんとしては
「月曜日に売れ残ったら、火曜日に売れないから売り切ってしまおう」という発想。
狙いは当たって、月曜日は大繁盛!
しかし、落とし穴が生まれます。
「月曜日以外、まったく売れない」
<自社の視点と、お客様の視点>
この状況を視点を変えて見てみます。
自社の視点・・・・「月曜日だけ特別に20%OFF」
お客様の視点・・・「月曜日以外は、20%高い」
安易に「安売り」してしますと、こんな恐ろしい結果を生んでしまいます。
<安売りをする理由>
かといって、安売りが必要な場合だってります。
例えば消費期限寸前の商品なら、売り切るために、一次的安売りをする必要があります。
「消費期限切れ寸前30%OFF」とかはスーパーのお弁当や総菜でよく見ますね。
もちろん、定価で売り切れる数量だけを用意するのがベストです。
<周年記念>
100周年記念なども一つ、盛り上げるためにいいかもしれませんね。
ポテトチップス70周年記念パッケージ!
ちょっと前に販売されていました。
70周年おめでとうございます!
しかも、それをお祝いしての20%増量。
これは消費者も嬉しいですね。
安売りとはちょっと違いますが
こんな風な増量キャンペーンも嬉しい話です。
<PS>
拝啓、ポテトチップス様
できたら、、、
できたら、、、
70周年記念だし。
20%増量じゃなくって。
70%増量して欲しかったな(笑)
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。