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HOME > BLOG > 日常ブログ > <「ブランド=約束と生き様」 如何に商品に自社商品の「伝言ゲーム」を起こしていくか>
2017年08月9日

<「ブランド=約束と生き様」 如何に商品に自社商品の「伝言ゲーム」を起こしていくか>

2017年8月3日(木)
大阪の産創館(大阪産業創造館)で開催!
「ブランドのつくりかた」
~中小企業のためのブランディングデザイン~
株式会社エイトブランディングデザイン 代表 西澤明洋(あきひろ)氏

先日のブログでは内容まで書けなかったので、今日はちゃんと内容ブログです!

西澤さんは冒頭にこんなことを言いました。
【「デザイナー」って「先生」なの?】
西澤さんは「ブランディングデザイナー」という存在。
でも、「先生」って呼ばれるのは嫌うそうです。
だって、デザイナーはお客様とパートナーシップを組んで、
共同でモノやサービスを生み出している存在。
だから、「先生」ではない。

さらにクイズ形式でこんなことを聞いてきます。
【ブランディングの語源は?】

いきなり答えを言っちゃうと
ブラディングの語源は元々は「牛の焼印」だったそうです。
簡単に言うと
「この牛は他の牛と違う、俺のところの牛だぜ。特別な存在だぜ」
と識別する意味があるんですよね。
「このバック、プラダだぜ」って感じですね。


ちなみに、西澤さん流の
【ブランディングの定義】はこちら。
「ブランディングとは、ある商品サービスもしくは企業全体としてのイメージに、ある一定の方向性をつくりだすことで、他社と差異化すること」

超簡単に言うと、
「ブランディング=差異化」ってこと。
「差異化」とは「“他とはどう違うのか”という部分をお客様に正しく伝えること」ですね。

差異化できてないから、他と同じような商品をなんとか安い値段で売らないといけない。
だから大変なんですね。

例えば
【水を100円で売っているけど売れない。売れるようにどうするか】を考える。

会場の人への質問で出たのは
・満足感を高めるために、美味しくする
・買ってもらいやすいように、安くする
・よくわかるように、看板を設置する
・海で売ったり、販売場所を変える
などの答え。

こちらはもちろん、正解ではあるのですが、全てマーケティングの考え。

さっきの水で考えると
・美味しくする=プロダクト
・安くする=プライス
・看板を設置する=プロモーション
・販売場所を変える=プレイス

そう、「マーケティングの4P」っていうやつですね。
西澤さんは「ちょっと極端に言いますよ」と前置きしてからこのように言いました。
「マーケティングとは、4つのPを駆使して、いかに売るかのゲーム」であると。

マーケティングと
ブランディングとは違うと言われます。

つまり、
【ブランディング≠マーケティング】

ブランディングのゴールは売ることじゃない!
伝えることだ、伝言することだと!

【ブランディング≒伝言する】

「いろいろな人に商品の良さを伝えたい!」
「他の人に伝えたい」
という感情を動かすのがブランディングなんですね!

「差異化」
そう言う意味では、「いろはす」のパッケージは大変ブランディング的によくできているそうです。

「差異化しよう」ってなったときに一般的には
自分の会社や商品のいいところや強みを
5個も、10個も、20個も挙げたりします。

そして、それを全て伝えようとします。
・・・だから、ダメなんです。

【ブランドのポジション】
をちゃんと決めないといけません。
それは「良いところ探し×違うところ探し」で見つけることができます。

自社の商品の強みを10個見つけたら、
他の商品と比較してみるのです。
すると、見えてきます。
「あれ?似たような商品だな」

例えば、お水なら「天然水」が強みだとします。
・・・他と違いますか?
だいたいのお水がそう言ってますよね。
つまり「良いところ×同じところ」なので差異化にならない。

でも、ちゃんと「良いところ×違うところ」を探し出すんです。
あるいは、作り出すんです。
「いろはす」の場合、それが「エコ」だったわけです。

「エコ」を強制的に連想させる「いろはす」というネーミング。
「ベコベコにクシャクシャにしたパッケージ」を出すことで
「ああ、原材料を少なくしているんだ」って「エコ」を伝える。
そう、【伝言ゲーム】を作って行ったんですよね!

言われてみれば、
「この商品の特徴は、1美味しさ、2天然、3素材、4こだわり、5エコ、6新鮮、7製法、8流通速度、9デザイン性、10制作への想い」
って、言われて何個覚えているのか?
そして、覚えていても、どんどん同質化していくような気がします。
伝言ゲームは発生しないですね。

「特徴はエコです!
エコと伝えるネーミング!
エコを意識したパッケージ!
エコのためにイベントしてる!」
この方が明確に「伝言ゲーム」が起こっていきますね。


最後に西澤さんはこのように締めくくりました。

ブランド=約束と生き様

ブランドコンセプトは「どんな企業」であるか「約束」する!
本当のブランドは見てくれだけじゃなくって「生き様」なんだと!
伝わっていくんだと!

西澤さんの会社「エイトブランディング」は
「ブランディングデザインで日本を元気にする」とブランドに、約束に、生き様にしているんです。

西澤さんの言う「日本」とは
西澤さんが「いいなー」と思った方が、少なくとも元気になってもらいたい!
その思いを広めていくために、今日もきっと日本のどこかを飛び回っていることでしょう。

本当に勉強になりました!
まず、ボクがめっちゃ元気になりました!
西澤さん、ありがとうございます。

<過去の西澤さんの記事フラッシュ>

その1
「ブランドのつくりかた」 ~中小企業のためのブランディングデザイン~

その2
ブランドに必要なもの

その3
ブランド=約束と生き様

カテゴリー | 日常ブログ

この記事を書いた人

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パッケージマーケッター 松浦陽司

1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。

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