【人は見た目が9割。商品はパッケージが9割。】~人は購入前から価格や味を体験している~
さーて、問題です!
あなたはこの2つのトマトのどっちが高く見えるでしょうか?
1 左の白いパッケージトマト
2 右の黒いパッケージトマト
あ、おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
こんな風に、単にパッケージの見た目だけで損をすることが多いのです。
人間には「体感価格」ってものがあり、
どうしても購入時に影響されます。
このトマトの場合だと、明らかに「2 右の黒いパッケージトマト」が高級に見えるわけです。
値段が一緒だったら、黒い方になりますよね。
実は「高そうに見える」ってことは、
イコール「美味しそうに見える」って心理なんですよ。
ちなみに、この横並びのパッケージは徳島のとあるスーパーでの陳列。
一緒に買い物に行った娘の凛に「どっちを買う??」って聞いたら
「黒い方!美味しそう!」ってしっかりと答えておりました。
そう、「体感価格」って結局は「想像味覚」なんですよね。
食べてもないのに、味すら、美味しく感じてしまうことが起こります。
あ、勘違いしないで欲しいのが
「だったら、全部のトレーを高級にすればいいんだな!」ってこと。
「安さで売ってる」商品であれば、こんな感じの白トレーでも大丈夫!
もしろ、白トレーの方がチープさが伝わっていい。
ボクのクライアントでよくあるのが
「味はこだわってる」
「もっと高く売りたい」って言ってるのに
なぜか今までパッケージに手をつけてきたことがない人が多いんです。
人は見た目が9割。
商品はパッケージが9割。
ちょっとこんなことも考えて行きましょうねー。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。