パッケージリニューアルでここまで変わる!南山城村・童東園「京都和紅茶」ブランド開発ストーリー
2025年11月10日(月)、11日(火)の2日間、
ボクは京都府唯一の村「南山城村」にいました。
J-PAOさんからお声がけをいただき、
南山城村商工会さん主催の
「もっともっと魅力的な新商品をいっしょに作りませんか?」
プロジェクトに参加させていただいたんです。

今回、支援させていただいたのは、
自然が育てた自然な味わい。
高原の茶園から、すっきり一杯。
「童東園」さんです。
まずは、これまで販売されていた
和紅茶のパッケージをご覧ください。

(Before画像)
茶色い既製品の袋に、
「和紅茶」というシールを貼っただけ。
なんともシュールなパッケージです。
もちろん、中のお茶はとてもおいしい。
でも、このパッケージでは
「どんな会社が作ったの?」
「どこで作られたの?」
「なぜ、この和紅茶なの?」
という大切なことが伝わりません。
京都府唯一の村・南山城村
童東園さんがあるのは、
京都府唯一の村「南山城村」。
宇治茶の主産地として知られ、
標高400〜600mの茶畑では、
昼夜の寒暖差と朝霧によって
香り高いお茶が育ちます。
童東園さんは、
その中でも標高の高い場所にある茶園です。
自然豊かなこの場所で、
代表の東尾正明さんご家族は、
農薬や化学肥料に頼りすぎない栽培に取り組みながら、
一杯一杯のお茶と真剣に向き合っています。

「この村の、童東園のお茶を、
もっと多くの人に知ってもらいたい。」
そんな想いが、
今回のプロジェクトのスタートでした。
まずはブランドの顔づくりから
実は、童東園さんには
会社のロゴがありませんでした。
そこで、まず取り組んだのは
ブランドの顔となるロゴづくり。
「童東園」の「東」をモチーフに、
円に近い十角形で囲んだ
ロゴマークを制作しました。

童東園
↓
どうとうえん
↓
同等円(円に近い十角形)
という遊び心も込めています。
この十角形には、
・飲み手によし
・からだによし
・贈る人によし
・作り手によし
・家族によし
・農業によし
・文化によし
・地域によし
・海外によし
・次の世代によし
という「十方よし」の想いが詰まっているんですね!

お茶を通じて、
関わるすべての人が幸せになる。
そんな東尾さんの想いを、
ロゴという形にしました。
そして、卓上に置きたくなるパッケージへ
今回目指したのは、
「飲む時だけ取り出す袋」ではなく、
「毎日、目に入る場所に置いてもらえるパッケージ」
にしたいという想いがありました。
キッチンやダイニングテーブルに置いても、
生活感が出すぎず、
インテリアにもなじむデザイン。
そして、
「今日は和紅茶を飲もうかな。」
そんなきっかけを、
毎日つくってくれるパッケージを目指しました。
商品名も、
シンプルな「和紅茶」ではなく、
「京都和紅茶」
へ変更。
さらに、
Kyoto Black Tea
という英語表記も加え、
京都ブランドとしての価値と、
海外のお客様にも伝わるデザインに仕上げています。
そして完成したパッケージがこちらです。

(After画像)
同じ和紅茶でも、
まったく印象が変わりますね!

このパッケージには、
「卓上に置いてほしい」という願いを込めて、
自立する構造を採用しました。
そして、蓋を開けると……

おおっ!
隠れていたところから
ティーカップのイラストが現れた!
こんなギミックも取り入れています。

もちろん、自立するパッケージは
店頭でも、非常に目立ちます。
袋だと店頭で寝てしまうこともありますが、
このパッケージなら、しっかり立った状態で
お客様に商品の存在をアピールしてくれます。
この「童東園 京都和紅茶」は、
近日、「道の駅 みなみやましろ村」で
発売開始予定です。
南山城村の自然と、
東尾さんご家族の想いが詰まった一杯。
お近くへ行かれる際は、
ぜひ手に取って味わってみてください。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。







