<働き方改革じゃないぜ、働き甲斐改革だぜ!>~西精工流人材確保術~
採用難で且つ、採用した人が長続きしない時代。
企業はどうやって求人したらいいんだろう?
「うちは休みが取りやすいですよ!」
「残業なんてないですよ!」
大事なことだけど、それを大きなPRとして呼びかけるのもちょっと違うな。。。
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
2018年11月26日(月)
人材確保対策サミット
~人材でお困りのあなたに!解決の糸口がここに!~
に参加してきました!
<第一部>の講師は西精工の西泰宏社長!
テーマは「人材確保のために何しよんで?成功している企業に聞いてみんで」
西精工さんは「ナット製造業」です。
普通の製造業は「より安い生産を目指して」と
海外に製造拠点を作ったりします。
でも、西精工では
「徳島で作って、世界へ売る」
という戦略を打ち立てています。
実はこれも人材確保の仕組みの一つ。
「移動がない」
「転勤がない」というのが明確なので、
社員さんが安心して働けるのが魅力になってます。
まて、製造と営業が同じ職場にいるので、
他の会社にありがちな「製造と営業の壁」がない。
非常に仲がよくなるそうです。
なるほどねー。
また、西社長はこのように述べられました。
『“仕事が楽しい”っていうのが、
一番付加価値が上がり、生産性が上がるよ。
生産性を下げるのは
「仕事が楽しくない」
「隣の人が嫌い」
「言った、言ってない」
「俺の仕事じゃない」って思いでしょ。
だから“仕事が楽しい”ってことが大切』
仕事が楽しいって思えるために
毎朝60分の朝礼で気持ちを揃えていく必要があるんです。
(※朝礼について詳しくはこちら)
ボクが感激したのは、
西精工のリーダーたちのお話。
西社長はこうおっしゃいました。
「うちのリーダーにね、君の幸せはなに?って聞くでしょ。
そうしたら全リーダーが“チームメイトの成長です”って答えるよ」
考えてみると、
お父さんお母さんの喜びは、子供が成長すること。
西精工では「大家族主義」を掲げてます。
本当の家族のように思っているから、
「幸せ=チームメイトの成長」ってことになるんですね。
さらにびっくりしたのが
「成形1係の社員さんが、缶をビジネスパートナーに売って、交流している園児に絵本を買って読み聞かせ」しているとのこと。
まず、交流している園児がいるのにびっくり!
こればボランティアの一貫らしいですけど
「会社として」ではなく「部門として」積極的に行っているんだとか。
さらに絵本を読み聞かせしている人は
元々、読書とか、国語とかが苦手な人だったとか。
そのことについては西社長はこう語ります。
「園児を喜ばせようとしているんですよ。
人の喜ばせようと思ったら、
国語2とか、本を読むのが苦手とか、
そんなんは超えていく。
超越していくよね」
そして最後にこう言われました。
『西精工がやってるのは、「働き方改革」じゃなくって、「働き甲斐改革」だ!』
働き甲斐を作ること!
「この仕事で誰が喜ぶのか?」
「この部品で何が作られるのか?」
仕事の働き甲斐を伝えていくこと!
それが根本的な人材確保なんですね。
ありがとうございます。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。