豆腐も、食パンも、バナナも、パッケージが変わったら「商品の価値」も変わった。
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パッケージって面白い weeklyノート 2026-28
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突然ですが、クイズです。
Q. 最近、売れている豆腐はどんな豆腐でしょう?
答えは、
「小分けタイプ」の豆腐です。
300g一丁の豆腐は売れにくくなり、
80g×3パック、
70g×4パックなどの
小分けタイプのパッケージが
売れるようになってきているんです。
この話は、
2026年6月20日に東京・上野で開催された
全国豆腐連合会のイベントで伺いました。
全国の豆腐メーカーや関連企業が集まる勉強会で、
「豆腐の付加価値をどう上げるか?」
というテーマが議論されたのです。
豆腐の価値といえば、
・おいしい
・健康的
・ヘルシー
そんなイメージがありますよね。
でも、今、お客様が求めている価値は、
それだけではありません。
小分けタイプが選ばれる理由は、
・食べきりサイズで無駄がない
・買い置きしやすい
・容器のまま食べられる
・食器を洗わなくていい
という利便性でした。
つまり、お客様は豆腐そのものではなく、
「暮らしをラクにする価値」
を買っていたのです。
中身は同じ豆腐でも、
パッケージを変えることで、
お客様が感じる価値は変わります。
では、第2問です。
Q. 最近、見かけるようになった食パンはどんなタイプでしょう?
答えは、
入り数が少ない食パンです。
食パンといえば、
5~6枚入りが当たり前ですよね。
ところが最近では、
3枚入りなどの小分けタイプも見かけるようになりました。
パンがおいしくなったからではありません。
・一人暮らしでも食べ切りやすい
・少人数の家庭にちょうどいい
・冷凍しなくていい
・最後までおいしく食べられる
そんな価値が支持されているのです。
では、最後の問題です。
Q. スーパーでは房で売られているバナナ。コンビニではどう売られているでしょう?
そうです。
1本入りパッケージで販売されています。
もちろん、1本あたりの価格は割高になります。
それでも売れるのは、
提供している価値が違うからです。
・今すぐ食べたい
・朝食代わりにしたい
・小腹を満たしたい
・移動中でも食べられる
そんな価値があるからです。
お客様が買っているのは、
バナナではなく「便利さ」なのです。

こうして見ると、
豆腐も、
食パンも、
バナナも、
商品そのものは、
ほとんど変わっていません。
変わったのは、
お客様が商品に求める価値です。
パッケージとは、
商品を単に包むものではありません。
「価値を伝え、価値を生み出すもの」です。
小分けにする。
保存しやすくする。
持ち運びやすくする。
開けやすくする。
同じ商品でも、
パッケージを変えるだけで、
売れ方も、売り場も変わります。
「何を売るか」ではなく、
「どんな価値を提供するか」。
そのためには、
「お客様はどんな価値を求めているのか?」
「その価値を伝えるには、どんなパッケージが最適なのか?」
そんな視点で考えることが大切ですね!
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この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。







