【「競合他社にどうやったら勝てるだろう?」とお悩みのアナタへ。いっそ、戦うことをやめてみませんか?】 ~「午後の紅茶」ではなく「朝の紅茶」~
【「競合他社にどうやったら勝てるだろう?」とお悩みのアナタへ。いっそ、戦うことをやめてみませんか?】
~「午後の紅茶」ではなく「朝の紅茶」~
おはようございます。
世界初、徳島発、パッケージマーケッターの松浦陽司です。
さて、今日のパッケージマーケティングの質問は
ペンネーム「考える人」からです!
「競合他社にどうやったら勝てますか?」
なるほど、かなり悩みは深そうですね。
「価格で勝とうか?」
「量で勝とうか?」
「味で勝とうか?」
そんなことを日常、考えているのですね。
でも、あの有名なアイドルグループも言ってます。
「僕たちは戦わない」と。
いっそのこと、戦うことを止めてみませんか?
例えば、2015年9月8日に販売開始されたこの商品のように。
リプトン 朝の紅茶
うぅ~ん、すばらしい。
完全にキリン「午後の紅茶」とは戦ってません(笑)
ブランドサイトにはこのように書かれています。
「朝の紅茶は、1日をすっきりした気分で始めたいという声から生まれました。
朝は毎日同じに見えて、同じではありません。前日の疲れが残っている朝、体調がちょっと悪い朝、
時間があまりない朝、通勤で疲れる朝、仕事が忙しい朝・・・でも、1日をいい朝から
スタートさせたいのはみんな同じです。そんな気分にぴったりと合う紅茶です。」
なるほど、なるほど。
そしてその朝に紅茶を飲むことのメリットもしっかりとPOPシールで伝えています。
「午後 じゃなくって!?」
うわー。
ある意味戦っているのかも(笑)
「朝のコーヒー 重くない!?」
確かに、そう思う人もいますよね。
「朝の水って モノ足りない…」
こういう人もいますよね。
「通勤ラッシュで乱れた朝に」
うんうん、都会のラッシュはすごいから。。。
こうやって、競合と戦わず、違う価値を伝えて、
違うシーンをパッケージで伝えてあげるのって素晴らしいですね!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。