【誰もが恐ろしい同業種の非常識へのチャレンジ】~だからこそやる価値があるはず~
あなたは新しいことにチャレンジするときに、どんな風に思いますか?
1 新しいことにチャレンジするのっておもしろい!
2 えぇぇ、前例通りでいいんと違うの?
あ、おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
ボクは意外と保守的なんです。
例えば出張中で、急に「あと30分以内で昼飯」となります。
寄るのは大手のファミレス、チェーン店など。
まったく知らないお店にいきなりランチに入るのは恐いです。
・・・うーん、なんで怖いのかな?
それは間違いなく、「外れるのが恐い」んです。
「このお店は美味しそう」
そう、思って入ったお店が
「うわぁぁ、ぜんぜん旨くない。むしろまずい!」
そう思ったときに凹むんですよね。
「人は失敗したくない」
だから
「人は変化しなくない」
そう思うのかも知れません。
さて、閑話休題。
ボクが最近、クライアントに言ってる言葉があります。
「同業種の非常識で、異業種の常識を狙いましょう」
世の中には4つのゾーンがあります。
1 同業種の常識×異業種の常識 → 平凡
2 同業種の常識×異業種の非常識 → 平凡
3 同業種の非常識×異業種の非常識 → 奇異
4 同業種の非常識×異業種の常識 → お宝ゾーン
そう。
1、2は同業種の常識なんで、何をやっても平凡。
3は奇異をてらったようなもんになります。
だからこそ、4のゾーン!
同業種の非常識でかつ、異業種で常識的なことを目指そうと!
ボクがたまに言うけど、絶対にやってくれないことがあります。
それが「返金保証制度」です。
ボクが声がかかるのが、素麺、とうふ、お菓子、パンなどの食品が多い。
そして「世の中にないことがしたい」という社長さんや担当者が多い。
さらに「あなたの商品の特徴は」と聞くと
「うまいんだよ」「おいしいんだよ」というのがほとんどです。
だったら
「旨くなければ金はいらねぇってパッケージに書いちゃいましょうよ」という提案です。
要するに「返金保証制度」です。
嗜好食品の業界ではありえない非常識です。
ところが異業種である健康食品、美容食品などでは当たり前の「返金保証制度」です。
やったらいいと思うんですけどね。
でも、ボクが関わった範囲で、
何人も
「俺の食品は旨い」
「私の作ったものを食べたら全員が“おいしい”と言うんだ」という人がいます。
その全員が
「返金保証制度なんて無理だよーー」というのです。
簡単に4お宝ゾーンを目指そうと言っても、やっぱり業界の非常識です。
そこに飛び込むのは難しいんだろうねー。
いろいろ調べたら、返金率は5%以下だそうです。
だから言うんです。
「たとえ、返金保証制度をつけても、実際の返金は5%以下です」
「それ以上にチャレンジしがいがありますよ」
「メディアがきっと殺到します」
そんな風に。
でも、誰も乗ってきてくれないです。
正確に言うと、興味を持ってくれた社長が4名ほど。
その中でノリノリになったのが2名ほど。
でも「やっぱりごめんよ。社員が反対で」ということで、
ボクの関わる範囲で、全ての人は「返金保証制度」を取り入れません。
それだけ、この4お宝ゾーンは飛び込むのが怖いんでしょね。
だって「同業種の非常識」ですから。
だれか、チャレンジしないかな?
そのときはボクに声を掛けてください。
いいようにしますよ♪
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。