【期待もしてなかったのに、期待以上だった時の驚き】~ヤッホーブルーイングの輸送パッケージ~
期待値は最初に上げておいたほうがいいのか?
それとも、最初は上げないほうがいいのか?
上げちゃったら期待に応えるのが大変!
でも、上げておかないと買っても貰えないし。。。
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦陽司です。
これは難しい問題です。
でも、顧客が心理的に
「最初っから別に何の期待もしてないもの」ってありますよね。
その代表的なパッケージの一つに
「輸送用ケース」があります。
お客さんとしたら、既に買っている商品。
メーカーとしたら、既に買ってもらっている商品。
だから、輸送して届けばいい!
・・・ってことで、
大抵は茶色のダンボールが使われます。
しかし、ヤッホーブルーイングさんはやりますねー。
こちらの会社はビール会社なんですけど、
出している商品がとっても面白いです!
水曜日のネコなんかもかわいいパッケージだなー。
代表的な商品はこの「ヨナヨナエール」
これもかっこいい。
・・・で、ボクはネコ好き&ビール好きの
パケマツ小松緑さんの誕生日に
「そうだ、水曜日のネコを買おう」
と思ったわけです。
そして到着!
当然当然!
茶色のダンボールですよね。
では、ちょっと開けてみましょう。
おや?!
なんと!
パッケージ裏面に印刷がある!
これは驚いた!
かっこいいヨナヨナビールの柄が登場!
さて、フラップも開けてみましょう。
はい!
水曜日のネコを始め、
ヤッホーブルーイングの面々がでてきました。
かっ、かっこいい。
では、仕切りを取ると?!
当然、全面印刷。
これはかっこいいなー。
ヤッホーブルーイングの世界観がここに現れてます。
この期待をしていない
輸送用ダンボール。
期待値下がってます。
このパッケージの裏面に印刷することで
「えっ?えっ?ええぇぇ~?」って
驚きや感動が生まれますね!
最初の期待値より、はるかに上回っているわけですから!
さすがっす!
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。