【「売り切れる商品」と「売れ残る商品」の差を生む視点の違いとは?】~山梨の人気産直市の売れ残りから学ぶ~
<世の中には2つの商品がある>
それって、何だと思います?
結論から言うと
1)自社視点
2)顧客視点
この2つの商品だってことだと思います。
<山梨の超人気と言われる産直市に行ってきました>
・・・とは言っても、残念ながら閉店間際にしかいけなかったんです。
棚はほぼがらんどう状態になっており、
商品はあまり残っていませんでした。
ほぼ、売り切れていたのですね。
まあ、当たり前なんですが、仕方ない。
<売り切れている商品と、売り切れてない商品がある>
商品がガラガラなんで、
もちろん、売り切れている商品がある。
・・・というか、殆どの商品が売り切れている。
でも、・・・といいながら、
なぜか大量に残っているものがある!
それはなんだ?
それは「ゴボウ」でした。
めちゃめちゃ、大量に残っている。
なぜだ?
高すぎるのか??
<パッケージ入り数と値段を検証>
よく見ると、4~6本入ってるぞ!
しかも、安い!
これで300円(税抜)って?
なんで売れ残っているの?
平均で5本で、1本あたり60円って安くない?
買わなきゃ損じゃない?
ボクが思うに、これは視点が違うから。
それが冒頭に言った
1)自社視点
2)顧客視点
って、二つの視点。
まず、1)自社視点。
たぶん、生産者さんは
「売れないから、もっと売れるように、
大量に入れよう、安くしよう。
これで売れない訳がない」って感じ。
そして、2)顧客視点。
ところが、お客さんは
「新鮮で安いのは魅力的だけど、
家族で食べるから、食べきれる量でいいの。
ゴボウなら、1~2本でいいんだけど」
こんな感じ。
<「売り切れる商品」と「売れ残る商品」の差を生む視点の違い>
そう、
お客様視点なんです。
まるで、視点が違うんです。
1)自社視点
2)顧客視点
視点の違いだけです!
<勝手にコンサル、リニューアルを考えるなら>
ボクならこうするな。
もともとが5本入り300円(税抜)だから、
1本あたり60円か。
例えば
パッケージ入り数を「1本」にしちゃいましょう!
値段は100円でいいんじゃないかな。
手間はかかるけど、利益率もいいし。
なんせ、お客さんが喜ぶ!
きっとそれで売れるんじゃないかな。
<商品がいいのに売れないのは、経営者の怠慢>
「うちのは旨いんだけど、売れない」っていう経営者は残念ながら多く居ます。
でも、それは経営者の怠慢でしかすぎません
きちんと、
伝える努力!
伝わるパッケージにしないとね♪
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。