【デフレを生むのは安易な安売り】~パッケージを変え、利益率を変える~
デフレを生む構造。
それは、安易な安売り!
「なんだか、売れないから値引きしてでも売るか」
「そうですね」
「じゃあ、何パーセント値引きしますか?」
「とりあえず、10%でいいんじゃない?」
「そうしましょうか?」
なんて会話の危険性!
商品を10%値引きすると、売上は何%上げないといけないのか?
1)10%値引きなんだから、110%でいいんじゃない?
2)もうちょっとかな?120%!
3)いやいや、130%にはしないと!
さて、答えを紐解いていきましょう。
※今日のブログは、このパケTubeの要約版です!
読むのが面倒な人は、パケTubeを観てね♪
例えばあなたがケーキ屋さんだったとして
1個1000円のケーキを作るのに、500円の原価、そして300円の経費がかかっていたとします。
すると1個当たりの利益は
売価 1000円
原価 500円
粗利 500円
経費 300円
利益 200円
ってことになりますね。
これを1日に100個売っていたとしたら
1日当たりの利益は20000円です。
では、10%値引きして、1個900円にしてみましょう。
売価 900円
原価 500円
粗利 400円
経費 300円
利益 100円
1個当たりの利益は100円です。
・・・ん?
半分になってますね。
じゃあ、
さっきと同じ20000円の利益を上げようと思ったら、
さっきの2倍の200個売らないと同じ利益にならない(汗)
答えは
4)売り上げを200%にしてもトントン
でした(笑)
でも、これって、めっちゃ忙しいですよね。
実際のところはバイトを増やしたりして
経費がもっと増えて、利益が減っているでしょう。
さらに利益は減ってます。
安易な値引きがめっちゃ、経営を苦しめることになる。
これがデフレを生むきっかけになるのかも知れない。
あ、ちなみに、そんなに悲観しないで!
例えば10%は無理でも、
5%でも値上げをしたのであれば?
売価 1050円
原価 500円
粗利 550円
経費 300円
利益 250円
ということは、同じ20000円の利益を上げようと思ったら、
80人に売れば大丈夫。
少し暇になっているでしょうから
空いた時間を新商品や新サービスの開発に使って、
さらに売り上げ・利益を上げるように取り組んで行けばいいのですね。
実はパッケージをリニューアルすることで、
商品価値って大きく変わってくるんです。
パッケージを変えて、単価が変わるとか、売り場が変わるとか、利益率が変わる!
鳥取代表 平尾とうふ店さんも劇的に変わった!
よかったら、こちらのパケTubeも参考に。
あと、大手がどんな値上げ方法をしているのか?
知っていると、自社に活かせるかも?
今日のブログや動画があなたのお役に立てば幸いです。
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<※めっちゃ注意!>
業種業態の利益率によって事情は異なりますので
ぜひ、自分の会社に当てはめて考えて見てくださいね♪
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。