【お客さんを100%満足させてはいけないのです!パッケージサイズが商品寿命に大きく関わる!】
【お客さんを100%満足させてはいけないのです!パッケージサイズが商品寿命に大きく関わる!】
おはようございます。
パッケージマーケッターの松浦 陽司です。
そう言えば、1~2年前にさんざん流行った
「メガサイズ」「ギガサイズ」という超大盛りの商品、最近見かけなくなりましたね。
なんででしょう?
それはズバリ、「飽きられちゃうから」です。
大好きなケーキ!
いくらでも食べていいと、2個、5個、10個食べます。
一時は満足しますよね。
でも、その後にこうは思いませんか?
「もう、当分はケーキはいいや」
これが何度か続くと、「もう永遠にいらないや」になります。
恐ろしい話です。
普段はきっと、「お客様を満足させよう」と考えている方が殆どです。
でも、びっくりされるかも知れませんが
「お客さんを100%満足させてはいけない」のです。
「お客さんが量を増やせ」というから増やした。
一時的には満足されます。
しかし、一度増やしてしまうと恐ろしいことが起こります。
その量に慣れてしまったお客さんは
もはや通常の量では満足できなくなります。
元の量に戻すことは難しいのです。
だから、パッケージサイズはちょっと小さめ。
「あとちょっと食べたい」
「もうちょっとあればいいのに」
このように「お客さんを80~90%満足させる」という
絶妙のパッケージサイズが、次も買ってもらえる鍵です。
ロングセラーになるかどうかの生命線です。
コンビニにスイーツなんかはいい例ですよね。
絶対にお腹いっぱいにはならない。
「あとちょっと欲しい」という絶妙サイズですね(笑)
オリオンの小西靖介社長はこのように語ります。
「過ぎたるは及ばざる如し」
2回ほど紹介したオリオンの商品も小さいからロングセラーになっていると言います。
以前の記事も読んでみてくださいね!
①ミニコーラ
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11407059201.html
②ココアシガレット
http://ameblo.jp/p-matsuura/entry-11406290119.html
※ちなみに、ミニコーラは一度、本当にパロディ元から訴えられました。
しかし、意匠登録かなにかの関係で、奇跡的な勝訴になったそうです。
国内では恐らく、あの企業に勝訴したのはオリオンだけであろうとのことです。
この記事を書いた人
パッケージマーケッター 松浦陽司
1974年、徳島県徳島市生まれ。著書「売れるパッケージ5つの法則と70の事例」と「売上がグングン伸びるパッケージ戦略」を出版。パッケージマーケティングの創始者。パッケージの企画やデザインだけではなく、商品開発の根幹であるブランディングも行い、多数の成果をあげている。中身商品は同じでも、パッケージを変えただけで売上10倍になったり、単価が5倍になったりする事例を生み出している。その他、執筆活動、講演活動なども行う。ブランド・マネージャー認定協会2級&1級&ミドルトレーナー。